ONLY 2
「ん?こん前お前の家で飲んだろ。お前酔っ払っちまってさぁ〜くくっ」
「な!何を言ったんだよ俺は!」
「ん〜?秘密♪」
『龍斗先パーイ♪5本たおれたぁ♪って…?亮先輩、龍斗先輩が変!』
「(何言ったんだ。あの日の俺。)」
結局。
「亮のせいで200もいかなかったじゃねぇかよ。」
と亮に文句を言うがスコアは186。十分すごいぞ龍斗。
一方、真美は…42。ほとんどガーター。
『ボウリングきらいっ!もう。(龍斗先輩が約束を忘れてますよーに!)』
亮と話している龍斗を横目に見ながら必死で祈っていた。
しかし、そんな祈りを神様は叶えてくれず。
『よ。ストライクが1回も取れなかった真美ちゃん。』
そりゃあもう。今まで1番意地悪な笑顔で近付いてきましたよ。
『(うぅ、やっぱ覚えてたぁ。あー!もう何でも来い!)何ですか?』
「や・く・そ・く。忘れてないよなぁ〜。」
『はぁ。で、何をすればいいんですか?』
「付き合ってくれ。」
『ふぇ?…ななな何いってるんですか!』
そりゃあ焦るさ。いきなり「付き合ってくれ」て言われれば。
『(そりゃあ先輩は意地悪だけど本当はとても優しいし、カッコイイし、嫌いじゃないし。逆に好きだったりするけど…)///』
「なに赤くなってんだよ。ん?告白とか思ったりした?」
『赤くなんか!って…はい?どゆことですか?』
「明日1日だけ俺に付き合ってっつーこと。」
『(なんだ。そーゆー事か。…って!!なんで私ガッカリしてんだろ///)』
「…真美?明日ダメ?」
『っ!!!』
「(ヤベぇ。可愛いすぎんだろ、こいつ。だけど鈍感なんだよな。さっきの告白マジだったのに。ま、ゆっくり攻めっか!!)実は亮と早紀ちゃんをくっ付けよーと思ってさ。」
『へ?早紀と亮先輩?…!!もしかして亮先輩の好きな人って!』
「あぁ。てか、どーみてもあいつら両思いだろ。早くくっ付いてくれねーとこっちがイライラする。それに毎日亮に相談されんのウゼェ。」
『(良かったね!早紀〜。)そんな事言っちゃダメですよ!私も早紀から相談聞いてますけど嬉しいですよ?ところでどこ行くんですか?』