一等星 1
ずっと
影みたいな存在だった私。
目立つ子一人に嫌われればそれが広まってハブかれる。
ずっとその移り変わりを見てきた。
時には私もハブかれる事が何度かあった。
そんな中で
必ずハブかれない子は数人いた。
その人達はだいたいみんな可愛いくって愛されて輝いていて―。
いつもそんな人になりたいと思ってた。
ハブかれたら楽しい事なんかなくて闇の世界。
いじめが終わるのをずっと
ずっと待っている日々…。
中3の時考えついた。
「自分も可愛く、愛されるようになればいいんだ」って…。
単純な考えだけど、私わこの考えを実行するために同じ中学の人や周りの中学の人が来なさそうな高校へ、進学を決めた。
そして卒業してからダイエットをハードにして痩せたり雑誌を何冊も買って化粧の練習もした。
そして今日わ入学式の日だ。
薄く化粧をしてスカートを少し短くして出かけた。
外に出ると、空が真っ青で雲がところどころに浮かんでいる。
「今日からが本当の私。」
そう心の中で思いながら道を自転車で漕いだ。
自然に笑みがこぼれた。