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ハーブティー
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ハーブティー 2



「さぁ、帰るか。」
「ぅん。」


私達は和樹のマンションへ帰った。



「今、ハーブティーを淹れるから待ってて。」
「あぁ。」


和樹はソファーに座りテレビを点けた。



その間に私はお湯を沸かしながら手持ちのハーブティーをポットに入れティーカップを棚から出した。



お湯も沸きポットにお湯を入れ蒸らした。


それを和樹のいる所に持って行き、テーブルに置いた。



「お待たせ、疲労回復のオリジナルブレンドだよ。」
「ありがとう。」



私は和樹の隣に座ってティーカップにハーブティーを注いだ。

和樹は紅茶を一口飲んだ。



「落ち着くな。」
「良かった。」
「黎婪は何で紅茶とハーブのコーディネーターを取ろうと思ったんだ?」
「好きだから。それに、みんなに幸せを贈りたいから。」


和樹はカップを置き私を抱きしめた。



「俺は黎婪が側に居てくれるだけで幸せだよ。」
「和樹の鼓動を聴いてると凄く落ち着く…」



私は優しく抱き返した。



「黎婪の両親に感謝しなきゃな。」
「私も和樹の親に感謝する。」
「結婚しよう…」
「ぇっ?…」



私は初めてのプロポーズに頬を真っ赤に染め見上げた。
「嫌か?」
「嫌じゃないよ…私、凄く嬉しい…でも、正直ビックリしちゃった…」



私は嬉しさのあまり涙を零れ落ちた。




「黎婪…」




和樹は私の涙を拭った。




「ごめん…なんか…幸せすぎて…」
「黎婪…愛してる…」
「インディゴの夜も、あと数日でクランクアップだね…」
「そうだな…なんか濃い人達だったから寂しくなるな…」
「そぅだね…みんな面白い人達だから、あんな店に行ってみたいかも…」



その時、私はオールアップ当日にキャスト全員から素敵なサプライズを受ける事になるとは知る由もなかった。

……そして撮影最終日……



とうとう最後の撮影も終わりオールアップした。



和樹が私の隣にやって来て頭を撫でた。



「黎婪お疲れ様。」
「とうとう終わったね。」
「ぁぁ。」
「あぁいう店が実際あったら行くかも。」
「そうか?」
「うん。」



そんなやり取りしてたら瑤子さんがやってきた。


「黎婪ちゃん、お疲れ様。」
「瑤子さん。お疲れ様でした。」
「この後、予定ある?」
「和樹とデートです。」
「じゃぁ少ししたら和樹くんと一緒にインディゴに来て。」 
「ぇっ?」
「じゃ和樹くん、よろしくね」

……
「なんだろうね?和樹知ってる?」
「んー、さぁ?とりあえず行ってみるか」


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