決めた!もう決めたんだ!!今日こそは絶対言ってやる!!!
と私、早瀬 蛍が意気込んで過ごした日々、早三ヶ月…。
「ほーたるっ!」
鼻息を荒くして歩くあたしの後ろから友達が走ってきた。
「蝶子〜おっはよ〜!」
彼女は野宮 蝶子。あたしの中学校時代からの大親友だ☆蝶子は名前の示す通り蝶のように華麗だ。大きくぱっちりとした瞳、すっと通った鼻筋、口紅を塗らなくてもベビーピンク色の唇。ふわふわのウェーブのかかった漆黒色の髪。長身でモデルのような抜群のスタイル。
そんな完璧な外見を持つ彼女はあらゆる武術の有段者である。