(こいつ、射精した。よかった、これでもう終わる。これ以上なんかされたら、わたし……)
陰毛や下腹に出された精液の感触は気持ち悪いが、ペニスをこすりつけられていたクリトリスは、さらに敏感になっていた。
「あ、あぁっ、だめぇぇ！」
射精した男は油断した綾の足首をつかんで脚を広げさせ、閉じる前に綾の股間に顔をうずめて、ぴちゃぴちゃと舐めはじめた。
一度、軽く絶頂しかけた綾のクリトリスを、マスクをあごにずらした男の舌先と唇が吸い、弾き、こねるように激しく愛撫する。
「はぅっ、あぁん、あっ、やだぁ、あんっ、だめぇぇ！！」
興奮した男の息が陰毛をゆらす。腰を綾は本能的にくねらせてしまっていた。綾はすっかり感じていることを男に教えてしまっている。一度射精して余裕があるのか、男のクリトリス責めは執拗にねちねちと続いた。
まんぐり返しで腰を上げられ、男が自分のクリトリスにむしゃぶりついている。
(て、抵抗したら、殺されるかも。それにこんなにいじられたら……イッちゃうっ！)
綾が甲高い悲鳴のような喘ぎ声を上げて、手で自分の顔を隠しながら、びくっびくっ、と絶頂の痙攣を起こすと、男が陥落させたのがうれしかったのか、にやにやと笑った。
綾の股間はたっぷりと濡れていた。
男は軍手を外すと、中指と人差し指を舐めてから、ぬちゅりと指を膣内に挿入した。
ぐちゅ、ぬちゅっ、ぐちゅっ、と湿った音が部屋に響いた。
「ひぃっ！」
中指と人差し指で中をかき回されながら、親指でクリトリスをこねられて、綾の背が弓なりに反り返る。
「おっ、潮吹きやがった」
男の手のひらが綾の吹き出した愛液まみれになった。
その濡れた手で小ぶりな美乳を揉まれながら綾は激しい絶頂の余韻の中で意識がぼんやりとしたまま、ぐったりと床の上に身を投げ出していた。
気がついたときには、作業ズボンや下着を脱いだ下半身を丸出しの男が、またそそり立ったペニスの先端を綾の股間のわれめに当てがって、正常位で挿入しようとしていた。
「赤ちゃんできちゃうっ、だめぇ！」
男は綾の懇願する声を無視して根元まで深々と突き入れた。
ずちゅ、ぬちゅ、ぐちゅっ、ずぶっ……。
男が腰を動かしながら抱きついて、キスをしようと顔を近づけてくる。
顔をそむけると涙に濡れた頬を舐められた。
キスを迫ったり、乳首をつまんだり、小ぶりな美乳を揉まれているときは、男は腰の動きを止めるか、動きをゆるやかにした。
激しく突くときは子宮にずんっと響く。
緩急をつけられ、じわじわと突かれているうちに、綾は何度も絶頂した。
男は射精しそうになると、挿入したままの愛撫に切りかえて、射精までじっくりと綾を責め、快感に溺れさせようとした。
男のキスを受け入れたとき、綾は嫌悪感ではなく気持ち良すぎて泣いていた。
男の舌がさし込まれねっとりと、綾の舌をとらえて絡みついてきた。
(気持ちいいよぉ……またいくぅ、あぁん)
キスをしながら男が激しくラストスパートをかけてきたのを感じて、綾は男の背にしがみついて、また絶頂した。
どくっ、どぴゅっ、どくどくどくっ！