初体験はお姉ちゃんそして…… 47
二人ともかなり抜けている。しかし今更戻るのも気分がよくない。そこで
「どこか朝早くからやっている軽食店なかったっけ?」
「私この間見つけた良いとこがあるの。良い機会だから行きましょ。」
「うん。どこなの?」
「先週駅前にオープンしたのよ。」
「へぇ。」
「ここよ。」
「食べたことあるの?」
「ええ。安くておいしかったわ。」
「ふーん。」
「どれにする?」
「ベーグルにマフィン、クロワッサン、サンドイッチ、ホットドッグ・・・・・・パン系が多いんだ。」
「そうね。」
「おすすめは?」
「そうね・・・・・・サンドイッチのBセットかな?」
「Bセットってどういうこと?」
「お楽しみってことにしましょ。」
「じゃあそれにする。」
「ボーイさーん。」
「はい。ご注文でしょうか?」
「サンドイッチのBセットと、クロワッサンにCセットを付けてください。」
「承知いたしました。」
「さあ楽しみね。」
「何でお楽しみなの?」
「そのほうがビックリするわよ。あ、やばいもんじゃないからね。」
「サンドイッチのBセットと、クロワッサンにCセットでございます。」
ポテトサラダサンドとレタスハムサンド、Bセットはコンソメスープに半熟卵、ベーコン一切れ、にんじんとコーンのサラダ、ヨーグルト、オレンジ3切れであった。
「豪華だね。」
「でしょ?Cセットはにんじんとコーンのサラダの代わりにグリンピース、ヨーグルトの代わりにこんにゃくゼリーなのよ。ちなみにAセットは野菜入りオムレツとベーコン、桃よ。」
「ふーん。良く知ってるね。」
「よくここに来てるのよ。」
「先週できたばっかなのに?」
「ええ。学校の帰りとかにね。」
「そういえばテストのときって・・・・・・」
「別々に帰ったわよね。」
「そのときに来てたんだ。」
「そういうこと。」
「はぁ。かなりボリュームあったね。」
「でしょ?」
「ええと850円だっけ?」
「ちょっと高いかしら?」
「あれだけあったらこんなもんじゃない?」
「だって沙耶が600円のスペシャルモーニングセットって言うのを見つけてたわよ。」
「それ付き合わされた。」
「そうなの?で、どうだった?」
「おいしかったけど年齢制限があるんだって。15歳未満は禁止。それなのに……」
「食べたのね。あの子はそういうこと平気でやるわね。」
「そういう歳なのかな?」
「あんたはただただ真面目だったけどね。」