初体験はお姉ちゃんそして…… 46
「お姉ちゃん大好き。」
僕はお姉ちゃんに抱きついた。
「年を考えなさい。」
「でも……」
「まぁあれだけ妹たちにやられると甘える相手がほしくなるかな?」
「ごめんなさい。」
「別に良いわよ。好きなだけ甘えなさい。」
「良いの?」
「それが姉の役目かもね。」
「ありがとう。やっぱりお姉ちゃんは優しい。」
「ふふっ。そう言ってくれるの?嬉しい。」
「ご飯出来たわよ。」
母親が呼んだ。
夕食後お姉ちゃんが切り出した。
「沙耶、茜悪いけど明日は二人で過ごしてくれない?」
「舞お姉ちゃん忙しいの?じゃあ私と沙耶とお兄ちゃんの三人で過ごせば良いでしょ?」
「いや、僕も出かけるんだ。」
「ふーん。じゃあ沙耶は例の道具の手入れでもしてようかな?」
やばい方向に話が進んでいるが、昨日SMはしないということを言っていたので何とかなると思い、その話は流しておいた。
「お詫びってわけでもないけど紅茶入れようか?」
「お兄ちゃん気が利くね〜。だから沙耶お兄ちゃんが好き〜。」
「ついでに私にコーヒー入れて。」
「私と沙耶は紅茶派だけど舞お姉ちゃんはコーヒー派なんだ。」
「そういえばそうね。」
「まあ僕は両方だけど。」
「お兄ちゃんはどっちも好きってことね。」
「舞お姉ちゃんと茜お姉ちゃんと沙耶だったら〜?」
「その『好き』じゃないだろ。」
「沙耶本当は知ってるけどね〜。舞お姉ちゃんでしょ?」
「ノーコメントにしておこう。」
ピピピピピピピピ
「朝か……」
「お兄ちゃん出掛けるんでしょ?」
「そうだけど?」
「帰りにこれ私と沙耶に買ってきて。」
メモを渡された。
「生クリームとベーキングパウダー?」
「ベーキングパウダーは重曹でもいいよ。」
「同じもんだろ。」
「へへへっ」
「どのくらい?」
「生クリームは3パックぐらい。ベーキングパウダーは一番小さいやつでいいよ。」
「お菓子でも作るの?」
「ひ・み・つ」
「ふーん。」
そのときお姉ちゃんが言った。
「出掛けるわよ。」
「お姉ちゃんもう用意できたの?」
「出来たわよ。まだなの?」
「何が必要か分からないから・・・・・・」
「財布とハンカチくらいで良いでしょ。一応バックも持っていったら。」
「うん分かった。ちょっと待ってて。」
「うんっもう。」
「ごめん。じゃあ行って来ます。」
「いてらっしゃーい。」
沙耶と茜の声がした。
「でどこ行くの?」
「あ、朝食食べないで出てきちゃった。」
「そうだった・・・・・・」