初体験はお姉ちゃんそして…… 36
もう7時だ。そろそろ夕食を食べに行こう。
「お姉ちゃん入っても良い?」
「どうぞ。」
「そろそろ夕食に行かない?」
「あらもうそんな時間?」
「今忙しい?」
「そんなことないわ。でも10分だけ待って私ちょっと着替えるわ。」
「じゃあ部屋で待ってる。準備できたら呼んで。さっきのお金お姉ちゃんが持ってる?」
「大丈夫。持ってるわよ。」
「さすが。しっかりしてる。」
「アンタと一緒にしないで。」
10分後
「そろそろ行くわよ〜」
「あ、お姉ちゃん準備できた?」
「ええ。行きましょう。」
「どこに行く?」
「何食べようか?」
「あんまり使わないほうがいいよね?」
「5000円あるんだからぎりぎり一杯の金額食べるのがいいんじゃない。」
「そうなんだ。じゃあレストランでも行こうか。」
「そうしましょ。」
僕たちは通りすがりのレストランに入った。
「このメニュー変わってるわね。」
「『大勝利』『強襲』『海軍カレー』まではいいとして『潜水艦』『九一式徹甲弾』って何だ?」
「得意分野でしょ。」
「でも潜水艦は食べれない。」
「あ、ボーイさーん。この潜水艦と九一式徹甲弾って何ですか。」
お姉ちゃんが聞いた。
「潜水艦は深海に居るアンコウのお勧め料理でございます。九一式徹甲弾は辛味が舌を貫徹するほど強いチンジャオロースでございます。」
僕は聞いた。
「海軍カレーはどんな物ですか?」
「ご飯は簡易ブイヨンスープで炊き、ルゥは横須賀海軍カレーにコーヒーの元が入っております。旧日本海軍のカレーは……」
この風習は海上保安庁に残っているという話を聞かされた。そこまでは訊いていない。
「海軍カレーと大勝利でございます。」
「大勝利」はビフテキであった。ボーイさんも海軍将校をモチーフにした服を着ている。しかし二人で4500円もするとは思わなかった。帰りに階級証をモチーフにしたキーホルダーと軍令部長の命令書のような領収書を渡された。
「なんだかな〜」
「あそこは失敗だったわね。」
「ちゃんと事前にどこ行くか決めるようにしよう。」
「そうね。まあ味は良かったけど。」
「値段だけのことはあると思った。」
としゃべっているうちに家に着いた。
「ねえ……お姉ちゃん」
「何?」
「昨日あんなことのがあった後だけど……」
「だから何よ。」
「お姉ちゃんと……させて」
「何を?」
「……判ってるくせに」
「ちゃんと言わないとしてあげない。」
「セックスしてください!」