そして、両親が旅行に出かけた当日。朝から俺はそわそわしていた。妹と二人きりのシチュエーション。興奮するなって方が無理だ。
ただ、ここで悠に怪しまれてはまずい。できるだけ平静を装い、朝食を済ませて学校に向かった。
さて、これからどうしようか・・・
頭の中は帰宅後のことでいっぱい。勉強なんて全く頭に入らない。いつもなら楽しい友達との会話もどこか上の空で、「どこか具合でも悪いのか？」と心配される始末。
幸い、今日は部活も休み。授業が終わると、ダッシュで家に帰った。悠はまだ帰ってきていない。
何をしていいか分からず、普段やらない部屋の掃除などをやってしまった。汗をかいたので風呂に入り、ジュースを飲みながら少し落ち着いて来た頃、悠が帰ってきた。
「ただいまー。あれ、お兄ちゃん部活は？」
「ああ、今日は休みだから早く帰ってきたんだ」
「そうなんだあ。」
「悠、風呂に入ってきたらどうだ？風呂から上がったら夕飯にしよう」
「そうだね、じゃあ入ってくるね」
悠は着替えを取って風呂に向かった。俺はそれを確認し、気づかれないように脱衣所の陰に身を潜めた。扉の隙間から目をこらすと、下着姿の悠が見えた。いかん、もう興奮してきた。音を立てないように気をつけて覗きを続ける。何も知らない悠は下着を取って全裸になり、風呂に入っていった。