PiPi's World 投稿小説

人妻のひ・み・つ
官能リレー小説 - 若奥さん

の最初へ
 52
 54
の最後へ

人妻のひ・み・つ 54


―事後。
いろいろと『処理』をした後。
イベントと、この二人きりの時間で着ていた水着から、私服に着替える。

…すぐ近くに智弘くんはいる。
あ、生着替え見せちゃった。
でも、まあいい、これもサービスだ。

「舞さん」
「ん?」
「すごく、良かったです」
「うん、私も」
「僕、一生の思い出にします」
彼の言葉に、私は言葉ではなく、キスで返す。

「舞さん…」
「ありがと♪」
心からのお礼。
彼のような純粋なファンがいるからこそ、私は頑張れるんだなって思うのだ。



―さて。
多忙だったダーリンが久しぶりに家に帰ってきた。
「お帰りなさい、それとお疲れ様」
「ありがとう」
「大変だったでしょ」
「そんなことはないよ」

長期にわたる仕事でも、ダーリンは嫌な顔、疲れた顔ひとつしない。
同じ世界に身を置く人間として、見習わなければいけないと思う。

…と同時に、『あの動画』はダーリンはまだ知らないんだ。
というか、知られたくはないんだけど。

「舞ちゃんは靖くんがいなくて寂しがってたんだよね〜」
ニコニコと笑って、我がお母様・水瀬愛さんがお茶を持ってやってきた。

「もうっ」
「あはは、義母さんも元気でしたか?」
「もちろん!」

…あの店で、私以上に犯されていたお母様。
解放された後、抜け殻のような状態でしばらくセラピーにいたのはダーリンには内緒だ。
今ではすっかり以前の顔に戻っている。

「靖くんは、仕事は落ち着きそう?」
お母さんが尋ねる。
「いやあ、まだまだ忙しいんですよ」
「えっ、まだ?」
「うん、秋から始まる連ドラに、来年公開の映画の撮影もあるし…」
「大変ねぇ」
「いえ、忙しいのも幸せなことですよ」
「流石ね」

ダーリンはそれでも申し訳なさそうだった。
まあ、私もお母さんも置いてお仕事だから…それは仕方ないけど。
「舞と義母さんで2人で、温泉にでも行ってきたら?」
そう彼は提案する。

「うーん…いいの?私たちだけ」
「二人で楽しんできなよ」
彼は笑顔で言う。
…そういう顔されると、弱いのわかってくるくせに。

−というわけで、お母さんと温泉旅行に行くことになりました。
「ふぅ」
「舞ちゃんも、結構ノリノリじゃない?」
「んー…まあ、ああ言われちゃね」
「靖くんのためにも、楽しもうじゃない」
「そうだね」

私とお母さんは、宿泊する旅館にチェックインをした。


SNSでこの小説を紹介

若奥さんの他のリレー小説

こちらから小説を探す