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若妻遊戯
官能リレー小説 - 若奥さん

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若妻遊戯 15

愛美はサッパリしたかったので朝風呂に向かった。昨夜の混浴露天風呂ではない女湯に入るとそこには数人先客がいたがその中に麻衣子もいた。身体を洗っていたので隣に座り自身も身体を洗い始めた。

「結局、彼の所にずっといたの?」
「……まあね」
「そう」
「藍と亜美は?」
「まだ寝てたから愛美が帰って来なかった事には気付いてないわよ」

身体を洗い終えて2人は湯に浸かる。
「今日はどうする?」
「あの2人の体調次第…だけど…」
「もしかして彼と会うつもり?」
「……それも一つの選択肢だね」
愛美はそれも悪くないと思った。麻衣子は今日は単独行動になるなら、もしかしたらレオに会えるかもしれないから昨日の砂浜に行ってみるかなあと思った。

それぞれ浸かっている間、昨日のアバンチュールを振り返って無言になるのだった。

…お互いにパートナーを持つ身である。
それは今ここにいない藍や亜美だって同じだ。
彼らのことを思うと多少の後ろめたさを感じることはあるが、それよりもここ最近満たされていなかった身体に訪れた快感に麻衣子も愛美も酔い痴れていた。

2人が温泉から戻ると藍と亜美も起きていた。
「おはよう、朝風呂行ってたんだ」
「そちらはよく寝てたわね」
「ちょっと飲みすぎちゃったねぇ」
藍はテヘヘと頭を掻く真似はするが、亜美ともども二日酔いの気だるさは感じられない。

朝食を済ませた4人は本日の予定について話し合う。すると藍が
「ごめん、ちょっと実家に顔を出したいんだけど」
と言い出す。

これ幸いと、愛美が今日はバラバラで動く事を提案して、麻衣子も追随した。
亜美は最初は渋ったが1人の方がナンパされやすいかも。邪魔者がいないし秘密保持にも都合が良いか。
と旅先での新しい出会いに思いを馳せて承諾した。人妻なので口には出来なかったが。

こうして4人は別々に過ごす事になったのだった。


車は藍のものだったので彼女が実家まで行くとなると今日中は使えない。
しかし、電車やバスもそれなりに本数があるので移動には苦にならないレベル。
十分夕方には宿に戻って来れる。

麻衣子と愛美はそれぞれ目的があるようで、早々と準備して出て行ってしまう。
「いったい何が目的でそんなに乗り気になるんだろう…」
亜美は不思議に思ったが特に追及することなく荷物をまとめた。

「この周辺もいろいろあるし、ブラブラするだけでも面白いかな」

少し派手めのカジュアルな出で立ちで街を歩く亜美。
田舎町ではなかなかいないタイプなので当然目に付く。

ただ田舎町なので所謂チャラい連中も少ない上に、金髪に染めている亜美に声をかけるのは難易度が高いのか、中々声をかけられる事は無かったが。
刺激が足りないが1人でいる為に変なのに絡まれたら面倒なのでその辺は仕方無いかと割り切る亜美。

「うーん。面倒そうじゃない良い男とかはいないかな?」
流石に人妻の秩序として肉体関係を持とうとは思ってないが、旅の思い出として一緒に観光やお茶する程度の相手は欲しい。

「まあ、見る所は案外有るし暫くぶらつくか」
という事で特にあてもなく散策する亜美であった。

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