愛さえあれば関係ないよね 1
週末、大学の近くにある隠れ家的な喫茶店でいつも決まった時間、決まった席に佇む大人びた雰囲気の女性。
身長は165cmくらい、俺より少し低い。
胸はデカい。控えめに言ってデカい。グラビアアイドルにでもいそうな可愛さも兼ね備えている。
そんな彼女に、俺はひそかに憧れと恋心を抱いていた。
いつもは窓際ですれ違いざまにそれとなく眺めるだけだったが、今日は思い切って声をかけてみようと思った。
「お兄さん面白いです」
佇む雰囲気は大人びて綺麗だけど、いざ喋ってみるとよく笑うし声も可愛らしい。
「いつもコーヒーだけ注文してるけどさ、今日は俺が奢るから好きなもの食べなよ」
「えへっ、いいんですかぁ」
「ああ、構わないよ」
冴えない非モテの大学生だけどちょっとばかり財力はある。
「イチゴのショートケーキをお願いします♪」
可愛い。
しかし彼女、大人びた空気を醸し出しているように見えて趣味嗜好や丁寧な言葉遣いの中に幼さというか、子供じみたところも感じた。
喫茶店でケーキを食べる彼女を眺めてしばらくしてそのままデートも楽しんで、夕方、俺は一人暮らしのマンションに彼女を連れ込んだ。
実家は自営業でこのご時世かなり儲かっているので、両親はいい大学に合格できたご褒美にと俺に一人暮らしの城を用意してくれたのだ。そこに連れ込んだなら、することはただひとつ―
「んっ、んちゅっ、はー、はぁー……栄貴、さんっ…」
俺は童貞を無事卒業。彼女も処女だったようだ。
「すげえ気持ちよかった…藍那さん…」
「えへへ、栄貴さん、やっぱりおもしろい」
最初に突き入れた時は涙も見せたけど、その後は痛がるそぶりもなく、2人、お互い最高の初体験だったと思う。
ゆさゆさ揺れ動くおっぱいも最高だった。
「これが、せっくす、って、いうんですね」
「ん?」
改めてその言い方。
藍那さんは確かに処女だったけど、セックスというものをイマイチよくわかってない?相当浮世離れしてるお嬢様なのだろうか。
「栄貴さんって何歳ですか?」
「えっ、19だけど」
「わぁ、私よりすごくお兄さんだぁ」
えっ?てっきり同年代か、下手したら年上のオーラもあった藍那さんなのに。
「藍那さん、って…」
「はい。11歳です」
俺の思考回路はその瞬間動力を一旦停止した。
「嘘だろう。11歳だったら小学校の5年生か6年生ってことになるじゃないか!」
「はい。私、今、栄貴さんの通ってる大学の附属小学校の5年生です」
藍那さん、いや、藍那ちゃんは満面の笑みを見せながら俺に答えた。
とても信じられない。目の前にいる女の子は女子高生、いや、女子大生と言っても通用しそうな子だ。身長といい、胸の膨らみといい、藍那ちゃんはそれだけ成熟した身体をしていた。