幼通い妻 2
そんなうちに部屋の中をいい匂いが支配してくる。
これは、今日の晩御飯も美味しそうだ。
下手すれば自分で作るより美味しいかもな、なんて考えてしまう。
「よし、できたっ!」
恵梨ちゃんが自信満々、嬉しそうに声を上げる。
「一馬さん、どうぞ!」
「ありがとう」
テーブルに2人分のカレーライスが並ぶ。
やっぱり期待通りだ。俺が自分で作るよりも美味しそう。
「いただきます」
この何気ない普通のひと時が一番の幸せだ。
「うん…美味しい」
「えへへっ、ありがとうございます!」
味を褒めると最高の笑顔を見せてくれる恵梨ちゃん。それがまた可愛い。
「野菜もうまく切り分けられてるし、辛さも程よい感じで」
「ジャガイモが溶けちゃったんですよ」
「いや、ジャガイモは溶けかけたほうが俺は美味しいと思うんだけど…おかしいかな?」
「一馬さんのお口に合えば私は嬉しいです」
恵梨ちゃんの表情がぱあっと明るくなる。
仕草一つ一つが可愛い。
しかしその度に揺れ動く豊満な胸が年齢に不相応なのを思い知る。
なんだかいけない気分になりそうだ。
「あっ」
恵梨ちゃんがテーブルに置いていた携帯が震えた。
「どうした?」
「お母さん…お仕事が立て込んでて、今日は帰れないって…」
詳しくは聞かないけど、いったいどんな仕事をされているのだろう。
大変だな…恵梨ちゃんもちょっと可哀想だ。
家に帰っても誰もいないんだな…恵梨ちゃんは一人っ子だというし…
「泊まっていく?」
「いいんですか!?」
「ああ、一人で過ごすよりは全然いいだろうし」
今夜は恵梨ちゃんにベッドで寝てもらおう、俺は雑魚寝でも構わないしね。
「ありがとうございます!」
満面の笑みで恵梨ちゃんが言う。
この笑顔が見れるなら毎日だって泊まってもらってもいい。
普段俺のほうがお世話になりっぱなしなんだから。
夕食を終えると恵梨ちゃんが後片付けする間に風呂に水を溜め沸かす。
「恵梨ちゃん、先入っていいよ」
「一馬さんと一緒に入りたいです!」