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狂喜の科学者
官能リレー小説 - SF

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狂喜の科学者 2

彼女が飲んだのは、ローズが作った薬で飲んだ女性の胎内に精液があったら、即受精しあっという間に妊娠、出産させるものだった。
「あっ!いっ、いっちゃう〜!産みながら、いちゃう〜!」
さっき飲んだ薬と、今飲んだ薬に含まれる媚薬のせいで、彼女の全身は快楽に支配されていた。そしてついに・・・
ゴボッ!
「あっ、あ〜〜〜〜ん!」
「おぎゃー!おぎゃー!」
シェリーはいきながら赤ん坊を産んだ。
生まれた子は女の子だった。
「あー、気持ち良かった。じゃあアオイ、片づけとこの子達の粒子保存をお願いね。」
『かしこまりました。』
ローズの言葉に何処からともなく、返事が返ってきた。
そして、一分と経たずに部屋に何者かが入ってきた。
入って来たのは、ローズが作った女性型アンドロイドで、人間と間違えるほどよく出来ており、ローズの趣味でメイド服を着せられていた。
もっとも、このアンドロイドがアオイではなく、ローズの研究のサポートと、屋敷兼研究所の管理等を行うために作られたAIで、このアンドロイドは、そのアオイが操作している手足のようなものである。
アンドロイドはローズに一礼すると、テキパキと適切な処置を行い始めた。
ローズはというと、「私、もう寝るから。」と言って、さっさと部屋をでて、奥のエレベーターに乗り、地上の屋敷に戻っていった。
アンドロイドは片づけを終えると、二人を生物粒子化保存装置のある部屋へ運び出した。
生物粒子化保存装置とはその名の通り、生物を粒子分解し保存する装置で、保存された状態なら百年たっても変わらない状態で保存される。
この装置もローズが開発したもので、中に入っているのはほとんどが動物だが人間も少なくはない。
屋敷に戻ったローズはそのまま寝室に向かった。
そこには先ほどのアンドロイドと全く同じ顔だが髪型の違うアンドロイドがいた。
アンドロイドは全部で五体おり、髪型で区別していた。
「おやすみ〜」そう言いながらローズはベッドにダイブしそのまま眠りについた。

ここで改めてローズについて紹介を行う。
ローズ・フランシスカ。イギリス生まれ。
物心が付く前に、両親は事故で亡くなっていて、引き取り手がいなかった彼女は孤児院にいれられた。
ただ、生まれた時から両性具有だった彼女は、その事でいじめられた。
そのせいで当時から彼女の心の中で「いつかこいつらを、おもちゃみたいにしてやる。」と歪んだ考えを持つようになった。
そして、彼女が学校に入学するとその才能は瞬く間に開花していった。
IQ200以上を持つ彼女にとって、学校の勉強など赤子の手を捻る様なもので、十歳の時にはすでに機械工学の大学に、飛び級で入学した。
しかも、その三か月後新型モーターを開発し、その特許で莫大な大金を手に入れた。
 その後は、物理・生物・医学など、様々な学問を勉強し、それと同時に数多の、発明品や技術や医術を開発し、それによって、一生かかっても、使い切れないような財産を築き上げた。
そんな天才を、マスコミは放って置くはずもなく無く、彼女について取材を試みたが、上からの圧力等で全て上手くいかなかった。
なぜなら、ローズが事前に、契約を結んでいた会社などに、「自分の事を世間に公にしないように」っと、頼んだためである。
自由にやりたい彼女にとって、公にされることは好ましくないからだ。
会社の方も、彼女の技術を独占したい、といった思惑もあって、世間で彼女の事を知っているのは、企業の上の人間や、大学の関係者ぐらいである。
 二十歳になった彼女は、様々な国に移り住んで、現在は日本の東京の郊外に住んでいる。
そして今も色々な研究を行っているが、そのほとんどがオーバーテクノロジーで、彼女だけがその技術を利用している。
そのせいで、人が発狂したり、行方不明になったり、体に異変が生じる事件が起こったりするが、証拠が一切なく、ローズが捜査線上に浮かび上がる事すら無かった。
つまりローズは、周りの迷惑などこれっぽちも考えず、まさにやりたい放題だった。

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