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キメラ少女
官能リレー小説 - SF

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キメラ少女 1

一人の少女が目を覚ます。
周りは機械だらけで誰も居ない。
しかし少女は自分の使命を知っていた。
ありとあらゆる生命体と交わって自分の胎内で新たな生命体を生み出すことを。
通常生命体は固有種以外との繁殖は不可能である。が、彼女はそれをできるように作られた人工生命体であり、彼女の子宮はあらゆる種の精液を融合させる能力を与えられていた。
目的は現存する生物よりさらに強い生命体を作り上げ、同時に得た情報で自身も強化させるためである。
「はぁ、やだなぁ。そんなことの為に作られたなんて」
彼女の名前はエルル。
知能はある程度与えられている。
この機械だらけの部屋はエルルのメンテナンスルーム。隣が生活空間になっている。
メンテナンスは完全自動になっている。創造主は存在しない。
エルルはメンテナンス台から降りると部屋を出て生活空間に移る。
ペタンコな胸にクビレの無い胴。お尻も小さく完全な幼児体形であった。
《何のために作られた》という明確な目的はなく、ただ色んな種の精液を集めることだけをインプットされている。
服を着てソファーに座るとテレビを付けてだらける。
「別に急げって指令も無いし」
グラッ。
「きゃっ!?」
エルルの下が急に揺れた。下には犬がいた。
エルルの本能が作動し始めた。
犬はエルルに興味が無かった。
発情期で勃起した怒張を自分で慰めていた。
そこをエルルに乗っかられて不機嫌な目でエルルを見つめた。
不機嫌な目が熱を帯びてくる。
エルルの発する体臭が犬の繁殖本能を揺らした。
≪こいつは極上の“雌”だ。こいつで子供を創れば最強の子孫が誕生する≫
はっきりと感じたわけではないが、優秀な遺伝子を残したい生物の本能に火をつけられた。
大型犬ならではの極太ペニスがはちきれんばかりにいきり立つ。
犬はエルルに飛び掛り床に押し倒した。
「きゃ〜?」
仰向けに倒されたエルルは強靭な前足で無理やりうつ伏せにしようとする。
大地を掴む固い爪がエルルのやわ肌に赤く太い筋を着けた。
「いたい!いたい!」
エルルの声を無視してひっくり返すと首筋に牙を当てた。
「ひぃ!?」
エルルは恐怖から逃れようとするが、首が固定されて膝で動くしかできなかった。
逃げようと前へ横へ蠢く間に腰を高く突きあげていた。
それを犬のペニスが待ち構えていた。

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