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未来の占術は嘘をつく
官能リレー小説 - SF

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未来の占術は嘘をつく 2

それにしてもここは何のための場所だろうか?地下シェルターか何かに思えるが、それにしては妙に生活感があるというか、人間の息遣いみたいな物が伝わってくるような気がするのだ。
扉は長年開放された痕跡はなかったから、誰も出入りしていない場所のはずだが…。
懐中電灯の明かりを頼りに廊下を進んでいくと、奥のほうから風のような音が聞こえてきた。
耳を澄ますと、かすかに話し声のようなものも聞こえるような気がする。
足音を殺しながら慎重に奥へと進んでいくと、突き当たりの部屋から明かりが漏れているのが分かった。
(誰かいるのか?)
そっとドアの隙間から中を覗き込んでみる。
室内は広い空間になっていた。ちょっとしたホールくらいのスペースはあるだろうか? そこには何十人もの男達がひしめき合うようにして集まっているのが見えた。一目でまともな集まりではないことが分かる。
(なんだこりゃ…?)
思わず眉をひそめてしまう光景だった。異様な熱量が部屋を支配している。
まるで宴でもやっているみたいなどんちゃん騒ぎ…いや、実際にそうなのかもしれないが、少なくともそれがまともな催し物でないことだけは分かった。
酒が入っていると思われるグラスが床に散乱しているし、ジャンクフードの包み紙も大量に落ちている。そして何よりも異様だったのは、そこにいる全員が全裸であることだ。


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