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甦りたいなら身体を捧げて
官能リレー小説 - SF

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甦りたいなら身体を捧げて 1

いつからかはわからないけど、俺は「見える」人になった。
もともとガキの頃から霊感は強かったと思う。姉さんと妹もそんな人ではあるし。
ただし俺の場合はちょっと限定される。理由はわからない。
俺が「見える」のは、この世に何らかの未練があるのだろう、生霊に限られるのだ。
そして、俺はそう言う人を甦らすことも……その逆もできるのだ。
その方法。まあそれは、女の子に限るんだけどね…




ある日。
いつものように普通に街を歩いていたら、遭遇した。
(うお、飛び切り可愛い子じゃないか)
ピンクのカーディガンにベージュのロングスカート。女子高生か、女子大生くらい?ちょっと小柄な女の子。

「あっ!あなた、見えるんですね?」
「お、おう」
しかもあちらから反応してくる。珍しいパターンかもしれん。

「ついてくるか?」
「はい♪」
彼女は飛び切りのスマイルで答えた。まったく、美少女に弱いのをわかってるみたいになぁ…



というわけで美人な生霊さんをマンションに招く。
因みに自宅は一人暮らしで、結構いい部屋だ。家賃もそれなりだが母さんが受け持ってくれている。

「えーと、お名前から」
「相沢未央です」
「ふむ、未央ちゃんね…」

何かデータがあるかを調べる。本人にどうしてそうなったかを聞きだせばいいんだが、彼女は言いたくない側の人間みたいだ。

「ほう」

相沢未央 22歳
職業:中央競馬騎手
1年前のレース中に落馬し頭部を強打、意識不明の重体に陥る

22歳か、小柄で騎手にはうってつけの体型だな。
まあでもそれももう過去の事、今は生死の間と云うかほぼ死んでる状態だ。
このまま放置すれば今の状態から見ると一月以内には完全に死ぬだろう。
「なあ、あんた未練があるから声を掛けたんだろ?」
「あ、はい!まだ私やりたい事があるんです」
「確かに俺はあんたを蘇られる事が出来る。だがそれには条件があるが耐えられるかな?」

「なんでもします。します…けど、そんなに大変なことなんですか?」
「あんたの身体だとキツいかもしれないな」
「…………お願いします。私、まだ死にたくないです」

俺の持ってる能力、簡単に言うと生霊とセックスできる、というもの。
なのでこうして若い女の子から求められる事が多い。
姉さんや妹はその逆ということだ。
2人は結構相手するのに困るというか、ぶっちゃけヤリたくない相手もいるみたいで文句も垂れている。ただそういう相手に限って蘇らせた後の報酬は良いらしい。

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