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バーチャル世界
官能リレー小説 - SF

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バーチャル世界 1

西暦23××年。
地球では、現実世界とは異なる虚構の世界を創ることができた。
それが電脳世界。脳に特殊な電磁波を送り、対象者をまるで別の空間で生きているかのような感覚を与えることができるのだ。
直接通称バーチャル世界と呼ばれた。
バーチャル世界では何でもしたい放題。その世界の中では、全てが虚構なのでどれだけ暴行を加えられようと、意識が現実に戻れば全てが無かったことにできる。
現実世界に帰還した後は、少しばかり精神面に悪影響を及ぼすかもしれないという一点だけ。

勿論20歳未満はプレイを禁じられている。このバーチャル世界へダイブできる機械が大衆向けに販売されることを機に、善良な一般市民だけでなく、暴力団の一部やチンピラ等も入ってきているそうだ。
ちなみに、そこでは何をしても自由。完全なる治外法権とまではいかないが、殺人や強盗さえしなければ何をしても自由なのだ。強姦も一応禁止はされているが、対象者が服を一切身に付けていなければ、レイプして良いことになっている。
バーチャル世界でいくら中出しされようが、現実世界で受精するわけがないからである。

服を始めから着用していないということは、最初からそのつもりだったということにされ、法律は関与しない。
そのためか、性的な快感を得たいが為にバーチャル世界へダイブする男女も多い。
つまり、法律による規制がとても緩いために、年々仮想人口は増え続けているのだ。

ーーーーーー

「真由子!…ねぇ真由子ってば?」

もう夏も終わり、季節は秋に移る頃。今日も大学が終わって家に帰る途中に、隣から友達の蓮(れん)から声をかけられた。

「真由子、またぼーっとしてる!ねね、ちょっと聞いてるー?もしもーし!」

昨日は後背位で攻められてたから、今晩はどんなプレイでしようか考えていたのに、もう。

「聞こえてるわよ。蓮のことだから、どうせまたレポート見せて、とか言うつもりなんでしょ?」

「へへ、バレちったー?なんという洞察力。さすが真由子!」

はぁ、まったく。こちとら今晩のプレイをどうするかという、とっても重要なことを考えていたんだから!

…なんて、こっ恥ずかしいセリフ吐ける訳もない。あーあ、どっかに絶倫男いないかな。
いるなら、何もバーチャルで乱交パーティーとか輪姦しなくても良くなるし、万々歳なんだけど。
あ、でもまだ子どもは欲しくないし、さすがに避妊具付けてするのも相手に悪いし生の方がヤッてる感じがあって良いしなぁ。

「蓮はさ、もうちょっと大学生らしくしたら?私が言うのもだけどね、レポートくらい自分でやんなきゃ駄目じゃない。」

「めんごめんご。その代わりに、デカイ人見っけたから勘弁して?」

悪びれた様子の蓮。デカイとはつまり、おチンポのことを指しているのだろう。

「もう。…期待、してるからね。」

「ラジャー!大丈夫大丈夫。私ちゃんとこの目で確認したから。めっちゃくちゃデカくてさー。いやあんなの入んないって。」

成程。今回は期待してても良さそう。

「ただいまー」

家に帰るなり、私は靴を脱ぐなり自分の部屋まで一直線に向かう。
ベッドに横たわると電脳のヘルメットをかぶってバーチャル世界へのダイブを開始する。

「や…スッゴい…」

ダイブ後に私の目に移ったのは、いつも通りの乱交現場だった。
チンポが美味しいとアンアン喘ぐ女性に、己の欲望をねじ込む男たち。いつもの光景だった。

治外法権が確約されたこの世界では、ヤりたい放題。基本的に身体目的でしかダイブしてこない連中が多い(私もその1人)から、相手が異性と見るや襲いかかることは、このバーチャル世界では日常茶飯事となった。

…蓮が来るまで、他の人のチンポ食べとこうかな。

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