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宇宙人ハーフの転校生
官能リレー小説 - SF

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宇宙人ハーフの転校生 1

その日朝から教室内は騒然としていた。授業中にもかかわらず、普段なら付けない教室内のテレビも付いていた。
先生達は全員職員室で臨時会議に入り、その間僕達はテレビと空に釘づけだった。
テレビ画面にはそれこそありえない映像が映し出されていた。
二人の人物が握手をしていた。どちらも人間に変わりなく見える。
が、その一方がどうやら宇宙人らしいのだ。
普通なら飛んだ茶番だが、空をさっきから飛び回る謎の飛行物体群を見てしまうと、これが事実だと認めざるを得ない。
そして夕方になるとウェルストン星との外交が樹立した事を伝えるニュースが駆け巡った。

ウェルストン星は様々な星圏から移住した星人によって出来た国で人間型もいれば獣人もいるし古典的なSF映画に出てくるような種族もいる。人間種の中には親が地球人と言う子もいる。それはグレイ星人による地球人のサンプリングされ連れていかれたがウェルストンの人々が救助しそして自国民として受け入れた訳だ。

この学校にもウェルストンからの転校生を受け入れる事が判明し大騒ぎとなった。外交樹立からの4日目の事である。
来る事になったのは、母親を日本人に持つ女の子、という情報だけだった。
言葉は、普段はウェルストン公用語(とテレパシー)を使っているが、母親が日本語を教えていた為に日本語も話せるという事が、この学校に来る決め手になったそうだ。
尚、これらのウェルストン星に帰化した地球人のおかげで、今回円滑な友好関係を築けたのだ。
 
そんな中、朝も早よから机の上で立て肘をついて今にも寝そうな男子生徒がいた。

千葉勇樹(ちば ゆうき)15歳。

母と二人暮らしで父のかたみとも言える5LDKの大きな家に住んでいる事以外は中肉中背のごく普通の高校生である。
だがこの日を境に普通の高校生ではなくなるとはまだ勇樹には知る由もなかった。

始業時間になり担任の先生が入って来ると後ろから制服を着た二人の女子生徒も入って来たのだ。
何時もの号令をかけて挨拶・着席を終えるがクラスメートのざわつきが収まらない。
勿論それは二人の女子生徒に他ならない。
一人はショートカットでもう一人は腰まで掛かるロングヘアの違いはあるものの、残り部分の違いは無く二人が双子である事は一目瞭然である。
150ちょっとの身長に見た目にDかEはあるであろう胸、
少しくびれた腰周りに小さめの尻、手足はほっそり長めである。
顔つきも一目で強気なお嬢様と思われる。
だが髪と瞳が青空の様な鮮やかな蒼い色が他の人とは明らかに違う。
それは先生の一声で明らかになった。

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