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タイムストッパー・了
官能リレー小説 - SF

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タイムストッパー・了 1

肥之下 了(ひのした・りょう)16歳。何をやらせても平均点未満のパッとしない高校生男子である。
しかし、彼には人には言えない超能力があった。
それは一定の間、時の流れを完全に止める事が出来るというものである。
彼自身、自分にそのような能力が備わっていたという事に気付いたのはつい先日の事だ。

ある日、了が街中を歩いていると、遥か頭上からガランガラーンという金属音が聞こえた。
ふと上を見上げると、何と建設中の高層ビルから数本の鉄骨が了を目掛けて落下してくるではないか。
了は死を覚悟して目を閉じた。
ところが、いつまでたっても自分の生命を奪いに来るはずの衝撃が来ない。
了は恐る恐る目を開いた。
「あっ!?」
了は目の前の光景が信じられなかった。
何と、鉄骨が空中に浮いた状態で静止していたのである。
了は慌てて鉄骨の下から逃げた。
「こりゃ一体どうなってんだ…?」
了は改めて辺りを見回してみた。
鉄骨だけではない。
通りを行く人も車も、完全に静止している。
鳥は羽ばたいたまま空中に浮かんでいる。
時間が止まってしまったのだ。
「助かったぁ…でもコレどうすりゃ元に戻るんだろ…?」
了は試しに念じてみた。
「う〜ん…時間よ…動け!」
すると次の瞬間…
ガラガラ!!!ガシャーン!!!!
「キャーッ!!!?」
「じ…事故だぁ!!!」
「高校生が一人下敷きになったぞ!!」
凄まじい金属音の後に人々の叫び声が聞こえて来た。
時間が動いたのだ。
数人が慌てて落下した鉄骨に駆け寄った。
「あれ?誰もいないじゃないか…」
「おかしいな…確かに高校の制服を着た男の子がいたんだが…」
首を傾げる人々を余所に、了はそっと現場を後にした。
「こりゃ凄い能力を手に入れたぞ…これさえあれば何でもやりたい放題だ!」
タイムストッパー・了の誕生であった。

さて、時間を停止させる能力を健康な高校生男子が手に入れた場合、やる事と言えば一つしか無いと思われるが、我らが主人公・肥之下 了もその例に漏れず、銭湯にやって来た。
「時間よ、止まれ!」
その瞬間、時の流れがピタッと止まったのが了には分かった。
空気というか、自分を取り巻く大気が変わるのだ。
「お邪魔しまぁ〜す♪」
了は堂々と女湯の暖簾をくぐると、番台の婆さんの頭をポンと叩いて中に入って行った。
「何だ…オバチャンとバアサンばっか…」
了は脱衣場を見回してガッカリした。
世の中そう上手くいくものではない。
だが、そう悲観ばかりするものでもなかった。
「あ…佐賀野じゃん!」
同級生の女子を見つけたのだ。
佐賀野 春美(さがの・はるみ)。
了のクラスメートで女子テニス部のキャプテンを務めている。
成績は中の下とあまり良くないが、性格は明朗快活、活発で男女共に人気のある女子だった。
彼女は服を脱ぎかけていた。
「へぇ〜…佐賀野けっこう胸あるじゃん」
了は春美に近寄り、彼女の体をジロジロと観察し始めた。
「どれ、ちょっと失礼して…」
まだ着けたままのブラジャーをずらすとポロリと乳房がこぼれ落ちた。
「おぉ♪」
それを見た了は興奮し、春美の乳房をわし掴みにした。
「や…柔らけぇ……お?乳首が固くなってきたな」
そんな調子で了はしばらく乳房を弄り回し、その感触を堪能したのであった。
「さぁて、そろそろ本番といきますか…俺が脱がしてやるからな」
そして残った春美の服を脱がして裸に剥くと、自身も裸になった。

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