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もしもの地球防衛物語
官能リレー小説 - SF

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もしもの地球防衛物語 1

10年前の大地震で日本に突如見付かった古代遺跡、日本で最も有名な考古学者は、この古代遺跡で歴史を変えるほどの大発見をした。それは、古代の人類は地球外生命体に支配されていたと言う物だった。支配の内容は、男性の9割はペ○スを切られて肉体労働。女性は残り1割の男性と子を作り出すだけの存在として生きていた

だが、人類を支配していた地球外生命体は、ある時を境に地球から去ってしまった。
その原因は不明だが、彼らが去りし後に人類が文明を築いた事を考えると、人類に地上の支配者たりえたる知性を与えたのは、他ならぬ彼らだった可能性が高い。
この新説は初め学会でも一笑にふされたが、それから数年の間に同様の遺跡がアメリカ、中国、ロシアで発見され、にわかに信憑性を帯びてきた。
だが、そこで新たに衝撃的な事実が判ったのである。


ここは中国の奥地、現在発掘調査が進んでいる地球外生命体の遺跡である。
「美作君、これを見たまえ」
「先生、何でしょう?これは…」
日本から調査に来ていた考古学者の坂之上 権造(さかのうえ ごんぞう)博士と助手の美作 大介(みまさか だいすけ)は遺跡の中からカプセルのような物体を発見した。
金属製で大きさはテニスボールくらい。表面にはボタンのような物が付いている。何かの装置なのだろう。
これまでも機械のような物は数多く発見されていたが、全てが使用不能。しかも妙に頑丈な地球外金属で出来ているため分解すら不可能だった。
「…分からん。とりあえず持ち帰って分析してみよう」
「これはボタンなんでしょうかねぇ…?」
大介は何気なく、そのボタンらしき物を押した。
すると次の瞬間、物体は光り輝き始めた。
「ひゃあっ!?」
「こ…この機械、まだ生きてるのか!」
驚いた権造は思わず物体を取り落とした。物体はまだ光を放っている。その時、その場にいた全員に声が聞こえた。
『一万年後の人類よ…我々はもうすぐ帰るぞ…一万年後の人類よ…我々はもうすぐ帰るぞ…』
発掘調査をしていた中国人研究員、日本人研究員、その他の国の研究員、雇われた現地の人、全員がその意味を理解した。これは頭の中に直接呼びかけて来ているのだ。

やがて、声は収まった。
「き…聞いたか?美作君」
「は…はい…一万年後に帰って来るって言ってましたよね…」
「坂之上博士!今語りかけて来たのはその機械ですか…?」
作業着に身を包んだ一人の若い女が権造と大介に話しかけて来た。長い黒髪を後ろでまとめ、作業着の上からでも判るナイスバディのアジア系美女である。
「これはこれは張博士、あなたも今のをお聞きになりましたか」
張 青蘭(チャン チンラン)、まだ若いが考古学博士号を有する、この発掘調査のプロジェクトメンバーの一人である。

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