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主人公最強主義
官能リレー小説 - ファンタジー系

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主人公最強主義 21

俺はむくりと起き上がり、姿を消す魔法を唱えて後を追っていった

アンは順調に迷宮の奥に進んでいった
それはこの辺りのモンスターが比較的大人しい部類だと言うことと
時間帯的に凶暴なモンスターは皆寝ているだけというだけのことで
アン自体は箱入り娘感を全身に発する程、不用心で要領が悪かった

実際、拾い食いをしないだけマシというレベルで点数をつけるなら
赤点落第な程酷かった


そんな要領の悪さが彼女にとって不運を巻き起こす
プレイヤーキラー、このような初心者の迷宮で罠を張り、盗賊行為を
働く人間の事であるが、そいつらにアンは狙われてしまったのである
それはある意味当然かも知れない、アンは金持ちの風貌で護衛無しと
このハイエナ達にとってはご馳走というより他ない状況だった

彼らのやり口は、始めに一人が近づき世間話をして気を引き
その間に袋小路に追い詰め仲間と合流して身ぐるみを剥ぐやり方だったが
案の定温室育ちのお姫様はなんの疑いもなくついていってしまい

あっという間に5人ほどに囲まれてしまった

流石に異変に気付いて、剣を構え威嚇をするが
盗賊の一人が持っている剣でアンの剣を叩くと、ポキッと折れてしまった
そもそもアンの剣は装飾剣で戦いには耐えられない物だったからだ

盗賊達は皆男で、下品な笑みを浮かべている。
リーダー格の男がアンの肩に手をつき言う
「お嬢ちゃんいい服着てんじゃん、おじさんにくれなーい?」
それに合わせて周りの男もゲラゲラ笑う
そこで初めて自分の置かれた状況に気付いたアンは叫び声をあげるが
迷宮で助けてくれる人など誰も居なかった



まず手始めに持っていた手荷物を奪われ、羽交い締めにされる
男の一人が嫌らしい手つきで胸を揉んでくるのを固く目を瞑って耐える
その後、男はアンの服を脱がしにかかる
せめてもの抵抗に蹴りをいれていたら、その足を捕られ
右足のブーツを脱がされる
次にズボンへと手がかかり、一気にずり落とされた

アンは初めて乱暴に扱われた事による混乱と羞恥に涙を流し
叫び、抵抗する。そして、見てしまった

通路の奥から這ってくる大きなモンスターを…
盗賊達はまだ気がつがついていない



その様子を姿を消してついてきていたゼクスも確認していた
大きなモンスターは大きな蛞蝓のような姿をしていて、名を
ビッグスラッグ、ゼクスは何故もう少し強い迷宮に生息するこいつが
ここにいるのか不思議に思ったが
時期が時期だったので、その疑問は胸の奥に消えていった
ビッグスラッグは産卵の時期だったのだ

そして、ビッグスラッグは口から触手を出して盗賊のひとりを
掴み上げると、ひと飲みでそいつを飲んでしまう
この段階で初めて、盗賊達はビッグスラッグの存在を確認する


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