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新人冒険者
官能リレー小説 - ファンタジー系

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新人冒険者 2

戦士が指差した。
「おい、あの黒いのは何だ? こっちに向かってくるぞ! 」
魔法使いが言う。
「あれは…翼竜か?」
4人が見たものは、ワイバーンと呼ばれる飛竜だった。巨大な体と鋭い爪を持つ怪物である。それが30匹ほどもいた。そして、ワイバーンの背中にそれぞれ人影が見えた。
「馬鹿な、あの数のワイバーンをどうやって手なずけたんだ?」
戦士が呻くように言う。
その人影の一つがはワイバーンの背中の上で立ち上がる。弦楽器のような物を手にしていた。
その弦楽器の音に合わせて、ワイバーンは唄うように咆哮する。重低音が4人の体にビリビリと響く。
「何て音楽だ、耳障りで頭まで痛くなってきやがる」
戦士が思わず耳を手でふさいだ。
魔法使いは目を見開いてワイバーンの背で弦楽器を手にしている人間を凝視して、震えた声で言う。
「あいつ…素っ裸じゃないか!」
「何、裸だと?」
言われて3人は目を凝らしてワイバーンの背中に乗る人間をよく見ると、確かに
裸である。しかも、イチモツがそそり立っていた。
力強くリズミカルな音楽に合わせるように、我慢汁がビュッビュッと噴き出す。
どのワイバーンの背にも裸でイチモツをビンビンにさせた男達が跨っている。それは異様としか言えない光景であった。
ワイバーンが口を大きく開けると、その中に禍々しい炎が見えた。
そして、それを4人のいる方向へ吐き出した。
ドカアアアアアン!
大爆発と共に、凄まじい衝撃波が襲いかかってきた。
4人はあっさりと吹き飛ばされた。悲鳴を上げる暇すらない。
ブワワワワ…という轟音と共に、4人は宙に舞い上がる。火災旋風の様に渦巻くそれは上空にまで伸び、そこで4人を高速回転させて装備をバラバラに引き裂いていく。
剣や杖までもが音を立てて砕け散り、4人は素っ裸にされてしまった。まるで、ワイバーンの背に居る男達の様に…。

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