PiPi's World 投稿小説

船に乗り込んだ獣性
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 0
 2
の最後へ

船に乗り込んだ獣性 2

「なぁ、知ってるかい? 北の方の船じゃ、溜まったときにエイを使うんだそうだが……」
――俺らは一体ナニの世話になってるんだかなぁ。

水夫たちの吐き出したザーメンがソイツの中をグルグルと漂い、やがて胸の下の辺りに集まっていった。
二〜三発出し終わったらしき男はライムを齧ってラム酒を瓶で呷りヒヨコ豆と魚を炊いたものを貪っていた。
それを見つけたガレスは、籠から黒パンを拾うとナイフで割った隙間に魚を炊いたんを挟んでライムを搾りかけ、ラム酒の瓶を拾って戻ってきた。
「まぁ、とりあえずだ。腹を満たしてから考えるとしようぜ?」
水兵の男達がテーブルに集まってくる。
水夫は未だに状況をよくわかってないままに腰を振っている。
水兵の男達はガレスの部下だ。後の船員はそうではなく、ただの寄せ集めにすぎなかった。
使い捨て、というわけではないのだがガレスらとは立場が違っていた。
今回のバイドラー諸島への視察は表向き海軍の仕事となっているのだが実際は軍部と行政部の取引によってもたらされた茶番の任務であった。
そのため軍からはガレスを使者とした中隊のみが送られ船を動かしているのは民間の水夫たちだ。
契約としては往復の航路での操船。報酬は軍による護衛と現地での有給休暇に十分な金貨。
遠洋警備船を扱える水夫を募ったところ暇をしてた連中が報酬に釣られて集まったというわけである。
そんな連中がこんな事になっているのは船に何かが乗り込んで来てからだ。
ガレス達はその侵入してきた物にすぐに気づいた。だが、その何かが無害だと勝手に判断すると成り行きに任せた。

現地の寄せ集めでしかない水夫はそうではなかった。ガレス達が対策を話し合っている間に次々と誘惑されてしまったらしい。
もともと水夫というのは港に女を持ち船の上では禁欲的な連中であるのだ。
軍ほど規律が厳格ではないとはいえ最低限の決まりすら守れない奴は魚の餌となる。
だが今回の騒動において運命もどきの偶然が重なったらしくナニカは船の中に根を張ることとなった。
切欠は一人の水夫。金が無かったのか馴染みの女が空いてなかったのかあるいは精を吐ければなんでもいい性格だったのかもしれない。
その男は甲板に放置されていた毛玉みたいな触手に近づき中にあった穴に己のモノを突っ込んでザーメンを注ぎ込んだのだ。
ちょうど見張りの交代時だったのか周囲に人影が無いのをいいことに彼らは逢瀬をたっぷりと楽しんだ。
次の日の朝に別の水夫が気づいた時にはミステリアスな髪と艶かしい肢体を持ったナニカと体を重ねた男が寝ていたらしい。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す