汚辱の姫騎士アルジェ 20
王家などの高貴な家では自分の子の養育を全て乳母に任せ、生んだ母親は面倒を見ないことは普通だ。
幸いと言うかポーラもゴブリンの犯され妊娠しており、出産がまだだったが母乳が出ていた。
だから産んだ後はポーラに全て押し付けるとクロエは思っていたのだ。
「この子を産むことを決めたのはわたくしです。だから他の者にまかせるなど無責任なことはできません」
「そうですか、それはご立派なことです。では名前はどうされます」
「名前ですか……」
産むまでは名前など考えていなかったが、産んだ以上は名無しのままではまずい。
「この子の名前はジェスロです」
ジェスロは亡くなったアルジェの剣の師匠の名前である。
以前から子供が生まれたら男の子だったらこの名前にしようと前から考えていたのである。
(本当はキケロとの子につけるはずだったのに)
とっさに良い名前が思いつけずついつけてしまった。
名前について少し後悔していると。今度はエゴンが部屋に入ってきた。
「おう調子はどうだい、俺達の子供は元気かな」
ベッドに近寄りジェスロの様子を見る。
「元気そうだな、俺がパパだよ」
そいって赤ん坊を抱こうとするがアルジェが止めようとする。
「勘違いするな、この子はわたしの子であってお前の子で無い。貴様はただ胤を植えただけだ」
「さらにいえばあなたは倒すべき相手です。前回は不覚を取りましたが今度はわたくしが勝ちます」
アルジェはエゴンにリベンジマッチを申し込んだ。
「いいぜ姫様、今度もきっちり犯して2人目を孕ましてやるぜ。
勝負はアルジェの体調を考慮して一週間後に行われることになった。
そして一週間後の館の中庭に両者が顔を会わせた。
「……なんで姫様は裸なんだ」
「お黙りなさい、これはサイズが合う服がなかっただけです。剣さえあれば問題ありません」
決闘の場に現れたアルジェは全裸だった。
それは妊娠によって体形が変わってしまったのだ。
ズボンを履こうとしたが尻が大き過ぎてはいらず、パンツもむき出しになったクリトリスが布地で刺激され部屋から出るのも困難だった。
さらに胸も大きくなり以前の服を着ると胸が苦しくなり乳首がが刺激され母乳が噴き出してくる。
こうなればいっそ服など無いほうがいいと思い全裸で出てきたのだ。
「裸を見られたぐらいであなた相手に恥ずかしいと言う感情などありません。ならば全裸でも不都合はありません」
(それに下手に防具を着けて戦うより全裸で戦った方が早さが出ますわ)
「そうかいまあ俺は姫様の裸は見慣れたもんだが観客には刺激が強いじゃねえか」
「観客ですか、ゴブリンどもの視線など気にもしません」
だがエゴンの言う観客はゴブリンではなかった。
「すげえ本物アルジェ様だ」
「マジかよしかも裸だぜ」
エゴンの言う観客とは近くのコレット村の住人だった。
「高貴なお姫様のヌードを拝めるなんざ。一生あるかねえからなぁ〜」
「んだぁ〜んだぁ〜エゴン様は良い人だぁ〜」
「エ、エゴン様・・・」
村の男たちは高貴な姫君であるアルジェの裸体をみて興奮しているが、アルジェはそれよりも村人がエゴンを様付で呼んでることが信じられなかった。
本来は村を襲っているオーガの頭であるエゴンを様付で呼ぶなんて可笑しいからだ。
「姫様、細かい事は気にしないで欲しいですだぁ!!」
「んだぁ、んだぁ、姫様、もっとエロいことをして下せえ〜」