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汚辱の姫騎士アルジェ
官能リレー小説 - ファンタジー系

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汚辱の姫騎士アルジェ 17

「・・・・ふう〜キケロ(キケロのことを責める資格はないわね。キケロ会いたいわ)」
エゴンと同じベッドで同衾を行い交わって幸福感を得ていても、アルジェのキケロへの想いは色褪せる事はなく。
逆に浮気を行ったキケロの事を詰る資格はないとアルジェは考えるようになり。
キケロへの想いが募り寂しいと思っていた。

「グォ〜グォ〜グォ〜グォ〜グォ〜グォ〜」
「・・・・・・うるさいイビキ。これだからオーガは・・・」
センチメンタルに感傷に浸っているアルジェと異なり隣で寝ているエゴンは下品で喧しいイビキをかいていた。
自分の感傷とキケロへの想いを踏みにじる様に寝ているエゴンの無神経で下品な大イビキにアルジェは怒りと殺意を覚える。

両手でエゴンの鼻と口を塞いでみる。
しばらくはモガモガ言ってるだけだったが、次第に息苦しくなり顔が真っ赤になっていく。
等々我慢できなくなり飛び起きる。

「ゴホッゴホッ、姫さん俺に正面から勝てなくて暗殺する気かよ」

「何を寝ぼけたこと言っているのかしら。その下品な口を少々閉じさせてもらっただけですわ」

「何だとこのアマ、人にションベンかけといてその言い草はなんだ」

「貴方こそ、何度も髪にかけるなと言ったのに、この有様ですわ」

それから二人の喧嘩は夜明けで続いた。


それから更に2ヶ月経ち、アルジェ姫は臨月を迎えた。

出産間際のアルジェの腹は大きくせり出し、胎児は胃腸を圧迫した。
そのためここ数日は歩くことすら困難であった。
だが綺麗好きなアルジェがずっと風呂に入らないのは我慢できることではなかった。
木刀を杖代わりになんとか風呂場へと移動した。

風呂場の鏡で自分の裸身を映す。
そこには以前とは比べ物にならないぐらい膨れ上がった腹が目に付く。
引っ込んでいた臍はデベソになり、白い肌には妊娠線がはしっていた。

(あんなに一生懸命クリームを塗ったのに)
妊娠線予防のためクリームを塗ったが効果はなかった。
「こんなのキケロには見せられないわ。しかも父親はエゴンなんて不愉快だわ」
腹部の周りに浮かぶ妊娠線を忌々しく見つめアルジェはキケロに何て説明出来ないと嘆き。
更に腹の子の父親はキケロではなくて、あの憎たらしいエゴンなのでアルジェは腹の子には嫌悪感しかなかった。

「妊婦の姫様も悪くねぇけど。腹のガキの父親が俺じゃ嫌だったのは不愉快だぜ」
「当面は多めに見なさい。いずれあのメスはあなたの物になるのだから」
エゴンの子を孕み嫌悪感でいっぱいのアルジェの様子を水晶球からクロエとエゴンと覗き。
あれだけ自分の一物に虜になっても拒むアルジェに怒りを覚えるエゴンをクロエに宥められる。


水晶球で見られてる事に気づいていないアルジェはお風呂から出ようとしたところでズキッと鋭い痛みを感じる。

「なっ、なんですの」

お腹を抱えしゃがみこんだ瞬間、今度は性器から水が噴き出してきた。

「まさか、こんなところで漏らしてしまうなんて……」

アルジェはオシッコを漏らしたと勘違いしたが実は破水したのだ。
何とか起き上がろうとするアルジェだったが襲い来る陣痛に立つ事ができなかった。

「姫様どうなさいました」

叫び声を聞いてポーラが脱衣所に入る。
そこで羊水を流しながら苦しむアルジェを見て産気づいたことに気づく。

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