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創造主ハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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創造主ハーレム 2

さて、そろそろ頃合いかな。
俺は管理者権限を行使し、派遣用端末を呼び出す。

「よう、俺!」
「何の用だ俺」

目の前に現れる十数人の俺。
その全てと感覚が共用され、意識が神の俺と統合する。
数十個のモニターを監視しつつ、その全てを同時に操る様な不思議な感覚だ。

「地上に降り現地人と接触しろ、期待通りの世界に成っているか確かめるんだ」

……と命令してみたが、全部俺だから一々指示する意味は、無いのだがな。
派遣用端末に人類が発現させた特殊能力を、全てインストールすると、俺は俺達を世界各地に転送した。

※※※

「ここは……」
転送が終わると俺は砂浜にいた。
位置情報を確認する為に本体と連絡を取る。

「なるほど赤道沿いの島国に飛ばされたようだな。」

意識を集中するとワールドマップ、続けてエリアマップとデータが送られて来る。
「透き通るような碧い、綺麗な海だなぁ…」

目の前に広がる、碧く澄んだ海。沖合には別の島が輝く陽射しを受けて緑色に輝いていて、パラオかどこかの南国リゾートと言えばわかるだろうか。
輝くような素敵な大自然。白砂の上を少し歩く。

「このあたりに人はいたかな。」

俺の脳内に地図情報が浮かび上がる。
この島はそう大きくなく、反対側に集落を示す輝点が浮かんでいる。色は人間の集落を示す青。輝点の大きさからすると人口は数百人か。
どんな人が住んでいるのだろう。海の恵み、海鮮料理が食べたくなってきた。

海岸沿いに浜辺を歩いていくと、横手には南国らしい木々が生える森がある。
時々美しい果実があるので手に取ってみる。
毒のあるなしはデータベースを参照できるからすべてわかる。
綺麗だけど毒があるもの、綺麗で水分が多いもの、澱粉質主体の大きなものなど、何種類かある。
バナナのような果実があった。
まだ木に生っている状態だからやや青緑っぽい。比較的黄色いものを選んでひと房取って食べながら歩いていた。

「うん、甘くてよろしい」
3本目をかじっていると、二人の現地人が現れた。

「誰?」

はっとした顔で見つめて現地語で誰何してくる人たちの肌の色は黒、いや茶色。
僕たち端末一同は世界中の言語を理解可能だ。基本的に秘密だけど。
すらりとした長身の少女と、そちらよりはやや背が低い、おばさん…と呼ぶには少し若いくらいの女性。
僕のいた世界でいうオーストラロイドに相当しそうな低緯度人種だ。

二人とも背中に、バックパックサイズの網かごのようなものを背負っている。
採集中だったのかな?少女は片手にバナナを持っていた。

若干警戒気味に僕を見ていて、女性は少女の前に半身をかざして守るような態勢。
知らないよそ者相手に警戒するのは当たり前だよね。

「僕は旅の者です。この近くに村はありますか?」
「本当かしら?」
「お母さん、この人どこから来たの?」

どうやら親子らしい。長身少女が母の陰から出て来た。

「困ったな…僕はサトルと言います。お嬢さん、怖がることはありませんよ」

努めて穏やかな雰囲気を出しつつ語りかける。
この世界の生物にあまりにも敵対的になられないように僕達は設計してあるが、同時に不自然にならぬようにその地域の種族に即したそこそこの容姿の男性として設定してある。

でも…
さらっと見ただけだが、親子ともなかなか綺麗だ。
熟れた美貌の母親と、しなやかそうな体つきの娘さん。

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