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異世界で奇妙な国の貴族になった件
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異世界で奇妙な国の貴族になった件 1

「彼」がふと気づいたら、ヨーロッパ風の内装の部屋にいた。そのうえ、ヨーロッパ風のわりと上質な服を着た少年になっていた。
「彼」は、思い出せる限りのことを思い出し、部屋の中にある書き物をざっと読んでみた。
そして……ここが西欧風ファンタジーな異世界で、自分が「王国」の貴族ということが解かった。
「……マジで?」
しばらく動揺してから、自分が転生した異世界の少年……伯爵家第三子ヤルイ(12)が属する「王国」についてもう少し詳しく調べてみた。
「王国」は大陸の端に位置し、四方のうち二方を大国に、残り二方を大海に囲まれた小さな国である。
資源豊かなこの国は過去、幾度も周辺国からの侵略を受けて来たが、その度に王家と臣民が一丸となって果敢に戦い、独立を守り続けて100年が経とうとしている。
「王国」では国王を頂点とした身分制がしかれており、人々は大まかに「王族」「貴族」「士族」「平民」のうちどれかに属している。
そして、「王国」の人々には、現代日本はもとよりこの異世界の大部分の常識に照らし合わせても奇妙な義務と権利がある。それは……。
「……これもマジ?」
本日二度目の動揺だった。

「部屋にこもっていてもしょうがない」
昼食まで少し時間があるので、自室の外……つまり城館の中を回ることにした。
日本の一般庶民としては初めての、しかしこの伯爵家の次男坊ヤルイとしては慣れきった廊下を、緊張しながらも軽快に歩く。
しばらくして、物置らしき部屋を見つけた。
「……っ!」「…!……!」
何とはなしに近づくと中から人の声が聞こえてきた。
(こっ、これは!)
ヤルイが中を覗くと、そこには信じられない光景があった。
「あ、ん、はぁ、ああ!」
室内では10代後半くらいの少年が20代半ば程の美女を犯していた。女は壁に手を付け、立ちバックの姿勢で貫かれている。
レイプかとヤルイは思ったが、女自らも腰を振り、その顔には喜悦が浮かんでいる。
「あっ、あっ、すごいっ、いいっ!」
「へへ…どうだ?あんたの夫よりイイだろ?」
女の服からはだけた胸を強く揉みながら、腰を強く打ちつける少年。パンパンとぶつかり合う音と、結合部から漏れる水音がヤルイの耳にまで届く。
ただそれよりも気になったのは、
(あんたの夫……?)
あの女は人妻なのに、夫以外のペ○スを喜んで受け入れてるのか?
そしてヤルイは女と少年について思い出す。
(確か、あの女は伯爵領の領民で、少年は伯爵家に仕える士族で、二人ともこの城館の使用人だったな)
つまり士族の少年が、平民の女それも人妻を犯しているのだ。
この「王国」では平民より上の身分、すなわち「王族」「貴族」「士族」である男女に「自分より身分が低い女に性欲処理をさせる権利」が与えられる。
士族なら平民の女に、
貴族なら士族と平民の女に、
王族なら貴族と士族と平民の女に、性欲処理をさせることが出来る。
とはいえ、男同士や近親同士、人目があるところでの陰部露出、そして性欲処理のために女性側の仕事を邪魔するのは禁止されており、破ると主に身分の高い方が処罰される。
他の身分制国家でも、高い身分の者が低い者に性欲処理を強制するのはよくあることだ。しかし、国法で義務と権利として定められ、禁則事項もついているのは大陸ひろしと言えどこの「王国」ぐらいのものだろう。

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