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巨乳美女王国、3人のお姫様
官能リレー小説 - ファンタジー系

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巨乳美女王国、3人のお姫様 94

妻の一人が本当に孕んだのかや山岳地方からの難民の言葉を直接聞きたかったけど、ここでも国の近代化を担う文明の利器が次々生まれているので、それらを見たり行き詰まっている現場では僕なりの助言できるかもしれない。ミユキは初期の頃に水洗便所の普及に成功させ、足踏み式ながら洗浄便座も実用化させた。

「殿下、おそくなりましたが…これを」

交わったばかりの二人から記念の品が渡される。ひとつはまだ無理と思われたオイルライターでもうひとつは金と銀の拳銃だった。
英国のに似たリボルバーでダブルアクションな分、見栄えする西部劇のコルトよりも実用的だ。二挺もいらないので金のほうだけ腰に吊るして銀の方はミユキに渡すことにした。
「そういえば、殿下はこれまでに撃たれたことは?」
「ないよ、でも何度も見たことがある」
「それだけで、この国で完璧に同じものを作らせるとは…やはり殿下は天才」
「いやいや、この国の技術基盤、それに卿たちが僕やミユキを信じて付いて来てくれれたおかげ」
「これまで人と予算をここまで集中した試みも始めてで、南部の大麻栽培は別にして」
「設備の段階からかなりつぎ込んだけど、ビアンカに鎧と武器を売ることである程度回収できそうだ」

これも、銃身、弾薬、作動方式を分野で分けて与えた課題に専門的に研究と実験を行わせて各自が出せた最高の成果を組み合わせるというやりかたのおかげだ。
高い目標を掲げながらもその時点で可能なのものを定期的に試作としてまとめさせてどの水準までか確認していた。
ビアンカへの工作の結果によってはすぐに大量生産と配備を急ぐ必要があったけど、首尾よく成功したのでより目標に近いものを開発できていた。
騎兵にはこのリボルバーで徒歩の部隊には手回しのガトリング砲が圧倒的な火力に繋がる。もちろんライフルでも選抜した射手にスコープ付きのを持たせ、いつかガッディールの将軍を討ち取らせたい。

「明日はこれ以外にも作られた兵器をひと通り試してみたい」
「鉄道馬車が既に開業しています。近いうちに北部の難民を呼んで、現地での戦いに向いた銃を選ばせましょう」
「機関車はミユキに見てもらおう。きっと、試乗を楽しみにしてるはずだ」


そうして僕は、レーベルクに暫く留まる事にしたのである。


次の日から僕は忙しかった。
午前は親衛隊の訓練を閲覧・・・
彼女達の練度は素晴らしく、銃器も使いこなせていた。
しかも全員元の世界で言う中学生ぐらいであると言うのに、発育は良く頑強な身体。
よい戦士達にしか見えなかった。

社会問題になるぐらい増えた混血児だが、マイノリティな上に歓迎されない出生が殆どだけに皆肩身が狭い思いで生きてきている。
それだけに軍務で活躍できれば、混血児達の地位向上となるだろう。
それは今回親衛隊に抜擢された彼女達も理解してるらしく、僕への忠誠心は特に高いように感じた。

そしていずれ彼女達は、それぞれが士官となる候補生達だけに、ミユキからは早くヤッてしまえと笑いながら言われた。
恐らく年齢を考えずに彼女達は体格的にも成熟しかけてると見えたから大丈夫だろう。


そして午後からは各工場への視察。
このレーベルクの町は驚いた事に電気が既に使われていた。
流石にダムを作る工業力まではまだ無く、上流の滝や急流を使っての水力発電らしい。

ただ、まだ各家庭に普及する程の電力は確保できず、その殆どは工業用・・・
足りない分は近隣で豊富に産出される石炭を使った蒸気機関によって補われていた。

「でもこれだと公害が心配だよね」
「ええ、一応浄化装置はあるのだけどまだ大きすぎて動くものには付けられないわ」

ミユキの言う通り、工場から出る煙は白い色で、臭いとかも余りしない。
それなりの対策はしてるのだろう。
だが既に鉱山からのトロッコ列車には機関車が導入されたものの、どうにも公害問題には対応しきれてないようだ。
これは今後の課題なんだろう。

そして案内された工場の一つに入る。
赤い煉瓦造りの工場に入ると、物凄い音がする。
その音の正体は紡績機だ。

「これで服の大量生産が可能になったのよ・・・ミシンも開発したし、特に安定的に下着が供給されるようになったのは大きいわ」
「下着?・・・」
「ええ、ブラジャーよ・・・この国の女子の胸が大きすぎて動きが阻害されていたのがかなり補正されて労働力が見違えて上がってきてるの」

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