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メンヘラ女勇者の放蕩伝
官能リレー小説 - ファンタジー系

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メンヘラ女勇者の放蕩伝 7

「お金など王城へご連絡くださればすぐにでも送金いたしますよ!国王陛下もあなたに対する資金援助は惜しまないとのおおせです!」
女騎士さんはシェーラさんに詰め寄ります。
「シェーラ殿!!あなたはご自分のお立場を解っておられるのですか!?あなた様はこの世界を救…むぐぐぅ〜!!?」
不意に女騎士さんに飛びかかって、その口を手で塞ぐシェーラさん。
「アレイシアさん!ちょっとあっち行って話しましょう!ね!…ピコ君!私ちょっとこのお姉さん達と大事な話して来るから!すぐ終わるから待ってて!」
「う、うん…解りました…」
シェーラさんは騎士さん達と一緒に行ってしまい、僕だけが取り残されました。
良く解りませんが、何だかシェーラさんには事情があるみたいですねぇ…。

そういえば一人になるのって、ちょっと久し振りな気がします。
考えてみれば、シェーラさんと出会ってからの数日間、僕達ず〜っと一緒だったんだ…。
いえ、本当に冗談抜きで“片時も離れる事は無い”っていう感じでした。
昼間はもちろん、夜、宿屋でも…。
お風呂も一緒に入ってました。
もちろん寝る時もね。

そんな事を考えながら掲示板を見ていたら…
「あ…あ…あのぉ!」
…また誰かが後ろから声を掛けて来ました。
「はい、何でしょう?」
振り向くと僕と同い年ぐらいの女の子(?)が立っていました(どうして“?”が付くのかと言うと、フード付きのローブをすっぽり被っていて性別が良く判らないからです)。
白いローブに大きな杖…白魔導師さんみたいですね。
「え…えっとぉ…そのぉ…」
白魔導師さんは(ただでさえ顔が見えないのに)うつむいてモジモジしながら言いました。
「あ…あの…間違ってたらごめんなさい…あなたも…その…新人の…冒険者の方ですか…?」
「そうです。駆け出しです」
「…あ!ほ…本当ですかぁ…!?」
白魔導師さんの声がパァッと明るくなりました。
…あ!今一瞬だけ顔が見えたけど、すっごく可愛い!
…って、いけない、いけない!
僕にはシェーラさんという大事なパートナーがいるのに、何を考えてるんだ。
僕は慌てて頭を左右に振って、邪念を振り払いました。
「とりあえず詳しい事を聞かせてください」
「はい、それでは…」
僕が彼女の話を聞いてる頃、シェーラさんはというと。

「アレイシアさん、近いうちに連絡しますので待っててください」
「シェーラ殿、くれぐれもお気をつけください」
街の郊外にアレイシアと仲間の騎士を連れて行きこの街の近くにある森に魔王の手下が潜伏してる事を話した。
直情的なアレイシアは助勢すると言うが、派手にやると気付かれるので自分に任せろと言って置いた。
私の実力を知っているアレイシアは仕方なく引き下がり王城に戻って良かった。
もしも、引き下がらなかったら最悪殺してたかもしれない。
私とピコの平和な生活を邪魔する奴には天罰あるのだ。

さてと、一刻も早くピコの所に戻らないと。
きっと心細く待っているはず。
私はギルドの方に戻っていった。

ーーーーーー

「」

浮かれ気分でギルドの戸を開けた私は、自分の目と耳を疑った。

白いフードを被った何者かが私のピコを誘惑している。こちらを背にしているから顔は分からないが声からして恐らく女だろうあれおかしいなピコはといえば、あの白い泥棒猫にデレデレしているようで妙に笑顔。笑顔?あれおかしいな、一体どういうことなのかな。
とりあえずあの白いの殺そうか。うんそれが良いだってピコがデレデレして良いのは私だけなんだから

「ピコ、ただいま。この人は誰かなあ」

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