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メンヘラ女勇者の放蕩伝
官能リレー小説 - ファンタジー系

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メンヘラ女勇者の放蕩伝 6

このままピコと本能の赴くままに二回戦も三回戦も盛っていたかった。
しかし、危険な森の中を余り長居をしていると。
さっきの凶悪なオーガ若しくは下卑た盗賊たちに私とピコは穢されかねない。
可憐でひ弱なピコが醜悪なモンスターや盗賊に穢されたり虐げられたりするなんて、私には耐えられなかった。

それにもう、ピコ以外の男と交わるなんて私は嫌だった。
この女勇者シェーラを抱いて良いのは愛しいピコだけだ。
しかし、ピコを連れてこの森のモンスターを倒すのは少し厳しい。
私は自分の身を守るために服を身に付けると。
疲れのせいで意識が朦朧としているピコを連れて森を出ると拠点にしている街に戻った。
街の住人たちにはモンスターに襲われたピコの身の安全を考慮して一時撤退したと説明しておこう。
その方が勇者としての体裁が保てる。


 * * * * *

僕の名前はピコ。
駆け出しの冒険者です。
冒険者としての腕はまだまだ未熟だけど、日々経験を積んで一日も早くシェーラさんのような強くて立派な冒険者になれるよう頑張っています。
…あ、ちなみにシェーラさんってゆうのは僕の旅のパートナーです。
数日前、森で僕がオーガに襲われていたシェーラさんを助けた事がキッカケで出会ったんですよ!(エッヘン)

…あれ?でもシェーラさん、この前、オーガを難無く倒してたような…?

…ま、いっか!
それより僕達、まだ出会って数日なんだけど、すっごい気が合うんです。
好きな物や嫌いな物はもちろん、趣味や食べ物の好みまでピッタリ!
こんなに気の合う人と出会えるなんて、ほんとすっごい奇跡だと思いませんか?
シェーラさんは「きっと私達は出会う運命だったんだよ」な〜んて言ってくれてます。
「運命」だなんて…そんな恥ずかしい事言われたら僕、照れちゃうなぁ〜。

僕達は今、割と大きな街に滞在しています。
そこを拠点に冒険者ギルドの依頼を色々こなしながら経験値をためている所です。
本当は僕がもっともっと強ければ、すぐにでも本格的な冒険の旅に出られるんですけど……パートナーの足を引っ張るなんて、何だか男として情け無いです…。
シェーラさんは「ギルドの依頼をこなしてれば、お金も貯まるから気にしなくて良いよ」って言ってくれてるんですけどね…。

…いいえ!悲観するのは止めましょう。
落ち込んでる暇があったら少しでも強くなる努力をしなきゃ!
強くなって、一日も早くシェーラさんに相応しいパートナーになれるようにね!

…という訳で今日も僕らは冒険者ギルドに足を運びます。

「今日はどの依頼にしましょうか?シェーラさん」
「そうねぇ〜、この“洞窟に巣くう魔物の討伐”なんてどうかなぁ?」
僕達がギルド前のボードに張り出された色んな仕事の依頼を前に話し合っていた時でした…。
「シェ…シェーラ殿!!?」
突然後ろから大きな声がして、僕達はビックリして振り向きました。
「お…女騎士…さん…?」
そこに居たのは王国騎士の鎧とマントを身に付けた5〜6人の騎士さん達でした。
その真ん中に立つ隊長っぽい騎士さんは若い女性で、長い髪をポニーテールにまとめた綺麗な人です。
シェーラさんの知り合いでしょうか?
王国の騎士さんと顔見知りだなんて、シェーラさん凄いですねぇ!
…けど何だか騎士さん達、皆さん揃って表情が厳しいような…。
シェーラさんも何故か気まずそうに女騎士さん達に挨拶しています。
「あぁ…どうも、お久しぶりです。アレイシアさん…」
「シェーラ殿!!やはり噂は本当だったのですね!?ここ数日、あなたが冒険者の少年と共にギルドの仕事ばかりしていると目撃情報が…!」
「チッ…」
シェーラさんが舌打ちした!?
あ、いや…今までそんな事した事無かったんで、ちょっと驚いちゃいました…。
うん…舌打ちぐらいしますよね…人間だもの。
シェーラさんは言いました。
「すいません…彼は、その…知り合いの子?…みたいな感じで…ちょっと預かってまして…あとギルドの仕事をしていたのはですね…ちょっとお金が無くなっちゃったからでして…」
何故か言い訳するシェーラさん。

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