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ガルシーダの闇
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ガルシーダの闇 2

服を脱がされたわけではないのに、柔肌をなぶられている。
姿の見えない相手に好きなように弄られている。
(み、見ないで……)
無表情で男がナタリーを見つめていた。
「ひやぁああぁん!」
頬、耳、喉、うなじ、背中、襟元、脇の下、乳首、脇腹、背中、尻のわれ目、肛門、内股、ふくらはぎ、足の指の間。
股間の恥丘をわざと避け、執拗に撫でられ、舐めまわされた。
ナタリーの女体に潜む官能をじわじわとえぐりだしていく。
ナタリーは身をのけ反らせた。
両腕が地面に押さえつけられた。
ナタリーはあえぎ声を上げさせられた。
のたうつ女体は全身に施された刺青に凌辱されているような、奇怪に眺めを作り出していた。
触れられ拘束されている肌に手形が浮かび上がり、や黒い線が虫のように這いずりまわる。
「生娘のくせに、敏感だな」
ナタリーに強烈な快感が脳髄を直撃した。
下着の中に忍び込み、恥丘の淡いかげりの下にある牝真珠を舐めまわし出した。
たっぷり時間をかけて火照らされたところで、クリトリスをなぶられ、絶頂させられた。
絶頂は一度で許してもらえなかった。
全身を舐められながら、まだ男を知らない膣内や不浄の排泄器官の肛門の奥まで弄られた。
すすり泣くまで責めらられた処女を男は無言で見つめ続けていた。
処女膜を破ることなく、わずかな隙間から侵入され、奥まで舐められた。
ナタリーは子宮が疼くような快感に襲われた。
「中が熱いの……溶けちゃうぅぅっ!」
ナタリーは愛液をしぶかせて失神した。
ナタリーが気がついた時には裏路地で一人で置き去りにされていた。
その凌辱の快感が忘れられない。
ナタリーは声を押し殺して、領主の寝室の前でオナニーをしながら思い出している。
館に帰り、汗ばんだ体や濡れた下着を気にして着替える時に気づいた。
左の乳房に小さな象形文字のような刺青らしいアザが刻まれていた。
見つめていると、形をぐにゃりと変えて蠢く。
アザが蠢くとくすぐったいような微妙な快感が起きた。
ナタリーがおそるおそる指で触れると、アザは元の文字に戻る。
アザができてから男の声が聞こえるようになった。他の人には聞こえないらしい。
ナタリーは男の命令に従った。
真夜中に領主の寝室まで案内した。
オナニーしていると、クリトリスからの快感に反応して乳房のアザが蠢くのを感じた。男の命令に逆らえない体にされてしまった。
ただ、すぐに貫かれるなら嫌悪と恐怖だけでナタリーは言いなりになどならない。
快感に屈服させられ、もっと感じさせてほしいと願うように調教される。
それが蹂躙というものだ。
今夜から、ナタリーの仕えているガルシーダの女領主も男の牝奴隷の一匹にされるのだ。
ナタリーはため息のような吐息を吐きながら、ぶるっと身を震わせ、涙をこぼしていた。


辺境の街ガルシーダ。
西の街道のはずれに位置する街である。
石造りの街で古い砦が残されている。
街の大通りには近隣の集落で栽培された作物や他の地方から持ち込まれた品物を扱う露店が立ち並び、活気に溢れている。
この街を中心とするカラム地方を古くから統治しているのはエルド家である。
大アルリギス王国が成立する以前より、カラム地方を支配していたエルド家は、智将フェルナンデスとの戦いに敗れ、のちに帰順した一族である。
この一族の家系の歴代当主は女性が受け継ぐのが慣例である。
しかしこの家系は戦においては勇猛果敢な戦士の家系であり、女性であれ強く優れた武芸の達人が当主に選ばれる。
大アルリギス王国の天下統一により、群雄割拠の時代が終わり、百年が経過した現在においてもエルド家の当主は女性である。

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