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淫妖伝――生存者(サバイバー)
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫妖伝――生存者(サバイバー) 14

それと反比例するように幹弘の肉棒は暴発寸前の状態になっていく。斗真はそれを見逃さなかった。
「よし、受け入れる準備は整ったみたいだね」
斗真の一言の直後、幹弘の全身に絡み付いた黒い霧が一斉に肉棒へと集まっていく。
「あぁっ! あっ! はうぅん!」
幹弘は体をビクビクッと痙攣させながら喘ぎ声を上げる。
黒い霧が幹弘の亀頭にまとわりついた瞬間、幹弘は腰を大きく跳ね上げる。
「イっ、イクゥウウッ!!」
甲高い声で叫んだ後、幹弘の鈴口が急激に膨らみ精液を放とうと震え出す。だが、その前に黒い霧によって尿道が塞がれてしまう。
「はぁ…! ハァア!」
亀頭をグチュグチュと擦られ続ける快感。それでも達することが出来ず、幹弘は苦しげな息を漏らすだけだった。
そしてついに黒い霧は開ききった幹弘の尻穴に入り込んでいった。
「ひぃいいいっ! お尻に何か入ってきたよぉおおおっ!」
先ほどまで斗真に犯されていたとはいえ、本来排泄器官であるそこに未知の異物が入り込むのだから苦しいのは当然だ。
だが、それだけではない。黒い霧は尿道口からも侵入を始めた。
「ああ! 入ってくる! おしっこの穴にも入ってきてるぅうう!」
尿道を逆流してくる感覚に幹弘は悶え狂う。黒い霧を咥え込んだ尿道口はヒクヒクと動き、まるで何度も射精し続けているようでもあった。
黒い霧は尿道を通り過ぎ、膀胱や精巣にまで到達していた。
「あー…あっ…」
幹弘は焦点の合わない目で黒い内壁を見つめたまま動けなくなっていた。動いているのは、まるで黒い霧を取り込み咀嚼するかのようにひくつく肛門と尿道口だけであった。
「これで、闇の力が溜め込まれたな」
斗真がそう言った時だった。
『グルルル…』
球体の内部に獣のうなり声が響く。それは、幹弘から発せられたものだった。幹弘に絡み付く黒い霧がまるで狼を模した近代的なスーツのように変化し、彼の体を包んでいたからだ。
まるで特撮ヒーローの様な姿になった幹弘。しかし、当の本人にはその自覚はない。
「やはり素質があるようだな…それも飛びっきりのものが…」
幹弘の姿を見て満足気に微笑む斗真。その狼のスーツは黒い霧だった時と変わらず幹弘の尿道とアナルを犯している。
「ふっ…くぅ…ん…!」
狼の仮面に包まれた幹弘の顔が快楽で歪んでいく。だが、まだ足りない。
もっと欲しい…。そんな欲望に支配された彼は無意識のうちに腰を振り始めていた。
「あぁ…! すごい…気持ち良い…!」
腰を振るたびに黒い霧が幹弘の前立腺を前後から刺激していく。それがたまらなく気持ち良くて、幹弘は我を忘れていた。
「あぁ俺もう我慢できない!」
そう言うと幹弘は右手を股間へと伸ばし、自分のモノをしごき始めた。今まで受動的だった幹弘が初めて能動的な行動を取ったのだ。
「はぁ…! はぁ…!」
幹弘は自慰行為に夢中になり、腰の動きを速めていく。そして、絶頂寸前まで高まったその時。
「あぁっ!」
幹弘の狼のスーツは完全に吸収され、また素っ裸に戻っていた。
「もはやこれは君の体の一部になったんだよ。いつでも自由に出し入れ出来るんだ」
「はぁ…はぁ…」
息を切らす幹弘は今しがた起きた出来事に理解が追いついていない様子だ。射精寸前のペニスを握りしめたまま、呆然としている。

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