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大地母神の神殿
官能リレー小説 - ファンタジー系

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大地母神の神殿 1

「あぁ…っ!!」
13歳の見習い神官の少年シオンは目の前の光景に感極まって叫んだ。
「やっぱり…やっぱり僕の記憶は間違ってなかった!そうですよね!女神様!」
「シオン…ずっと私の事を覚えていてくれたのですね。嬉しいわぁ…」
そう答えたのはシオンの目の前に居る一人の美女であった。
豊かに実った麦畑を思わせる黄金色の髪はフワフワと風になびき、その顔立ちは例えようも無いほど美しく、母性を感じさせる優しげな微笑みを浮かべている。
一方、首から下は全身ムッチリとした豊満な体型であり、古代の人々が身にまとっているようなゆったりとした白い衣服の裾から見え隠れする二の腕や太もものムチムチとした肉付きがたまらなくイヤらしい…。
さらに特筆すべきは彼女の胸元に揺れる巨大な乳房であり、下は彼女のおヘソ辺りまで到達するかという爆乳…いや超乳であり、その巨大さゆえか若干タレ気味ではあるものの乳房それ自体には張り艶があり、誇らしげにタプタプと揺れている。
その胸から下に行くと、横と後ろに大きく張り出した腰があり、彼女のお尻もまた胸に負けず劣らず巨大である事が正面から見ても判る。
その腰回りにも柔らかいお肉がたっぷり付いており、お腹は(妊娠している訳ではなくお肉で)ぽっこりと出ている。
そこからムチムチの太ももが伸び、脚にはやはり古代の人々が履いていたような革の編み上げサンダル。
彼女の一点の汚れも無い純白の服には袖が無く、裾が長い…しかしその両側には長いスリットが入っており、おまけに彼女の巨大な乳房の先にある大きめな乳頭が陥没乳首である事が判ってしまうぐらい非常に薄い繊維で織られているので、服の上からでも彼女の肉付きの良い豊満なボディラインが良く判ってしまうのだ。
このように非常に女性性…母性に溢れた女性である。
いや、まさに女性性、母性といった概念を擬人化させたような女性だ。
彼女について更に言うならば、その背中から一対の純白の鳥のような翼が生えており、彼女自身の肉体が淡い光を放っており、おまけに僅かに宙に浮いていた。
それは即ち、彼女が人間ではないという事を意味していた…。

シオンが初めて彼女に会ったのは8年前…5歳の時だった。
シオンは両親を知らない。
二人とも彼が物心つく前に流行病で亡くなったと聞いている。
赤ん坊だったシオンは叔父夫婦に引き取られて育てられたが、この夫婦はシオンを物置小屋に寝起きさせ、朝から晩まで殆ど休む間もなく働かせ、粗相をやらかせば容赦なく殴るのだった。

その日、シオンは鶏を一羽逃がしてしまうという失態を犯した。
叔父は激怒してシオンを何度も何度も激しく殴った挙げ句、『見付けるまで家に帰る事は許さん!!』と言って外に放り出した。
日は既に暮れており、辺りは真っ暗である。
シオンは泣きながら村中探したが鶏は見つからなかった。
これだけ探しても見つからないという事は鶏は森に入ったのかも知れないと思い、彼は意を決して夜の森に足を踏み入れた。
森の中は(特に夜は)狼や盗賊が出る可能性があったが、幼いシオンにとっては家を追い出される(大人の保護を失う)という事は、すなわち死を意味していた。

…案の定、シオンは道に迷った。
森の中をさ迷い歩いて数時間…どこをどう進んだのか…自分が今いる場所が村のすぐ近くなのか、それとも森の奥深い所なのか…それさえ分からなくなってしまった。
それでも空腹を抱えながらフラフラとした足取りでさ迷い歩いていたシオンであったが、ふと見た先に森が終わっているのを見つけた。
鬱蒼と生い茂る木々が途切れた所を月明かりが照らし出し、広い空間が拓けている事が判った。
『森を抜けられたんだ!』
シオンはその方角へ向かって最後の力を振り絞って走った。

…だが、そこに広がっていたのは彼の期待を裏切る光景だった。
『そんな…』
それは“遺跡”であった。
所々崩れているが、かなり古い石造りの巨大な建造物だった。
シオンは村の長老から聞いた話を思い出した。
“森の奥深い所に、遥か昔の人々が邪神を祀っていた神殿の跡がある…”
『…そん…な…』
シオンはついに力尽きて倒れた。
ここで死ぬんだ…と彼は悟った。

……

……

……

…シオンは夢うつつの中、何か柔らかくて温かい物に包み込まれているような不思議な感覚を味わっていた。
『……』
彼は目覚めた。
『あら、気が付いたのですね。良かったわぁ…』
『…っ!!?』
彼は驚いた。
自分の置かれている状況に…。
まず目を開けるなり視界いっぱいに飛び込んで来たのは“巨大な肌色の何か”だった。
それが女性の乳房だと理解するのに少し時間がかかった。
しかも自分はその乳房に吸い付いて母乳を飲んでいる。
柔らかく温かと感じていたのは女性の腕とお腹と太もも…つまりシオンは赤ん坊のように女性に抱きかかえられて乳を飲まされていたのだ。
『ウフフ♪私のお乳には疲労回復の効果があります。遠慮せずにたっぷりお飲みなさい…』
シオンがお乳を飲みながら声のする方を見上げると、美しい女性が優しげな青い瞳でシオンを見つめて微笑んでいた。

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