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性欲処理の王国
官能リレー小説 - ファンタジー系

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性欲処理の王国 1

 こことは違う世界、違う時代にある王国の話。
 その王国では、人々を四つの身分……「王族」「貴族」「士族」「平民」に分けている。そして、士族以上の「爵位持ち」と呼ばれる人々に変わった権利が付与されている。


※士族クロノの場合

「ようやく着いたか」

 夕暮れまで後少しというときに、5世帯の士族と205世帯の平民が暮らす「チューズ村」を、一人の少年が訪れた。
 彼の名前は、クロノ・ディーンスターク。14歳。
 王都に居を構える士族ディーンスターク家の跡取り息子である。
 なぜ、王都の士族である彼がこの村を訪れたのかというと、見聞を広めるためである。
 平民が役人や兵卒となるには競争率の高い試験に受かる必要があるのだが、士族は「ほぼ」無条件で下級公職に就ける。これは王国の人々にとって「不公平」ではない。士族が持つ「当然の権利」だからだ。
 しかし、それより上の文官や武官となるには、士族といえど無条件とはいかない。役人・兵卒として功を重ねるか、競争率の高い試験に受かる必要がある。
 クロノもまた武官を目指しており、容姿こそ黒髪黒眼で11・12歳に間違われる程の童顔かつ低身長の持ち主だが、かなりの槍の腕の持ち主である。
 ある時、周りの人々から「武官には広い見聞も必要」と諭され、クロノ自身もそれに賛同し、こうして長い一人旅へ出たのである。

 クロノは宿屋へ荷物を預け、槍を入れたケースと小さな鞄だけ持って歩きまわった。
 村内では、この日の作業を終えた農民たちが、放課後の遊びを終えた子どもたちが、公務を終えた役人たちが家への帰路についていた。巡回する兵士たちも、夜間担当の者に交代して兵舎へ戻った。

「このへんの情報を得るのは明日にしよう」

 クロノも散歩をそこそこに宿へ戻ろうとした。すると……

「今、良いかな?」

 役人の制服を着た男が、農民の女を呼び止めた。男が身分証を見せて幾つか言葉を交わすと、二人して近くの草むらへ行った。
 少し退屈していたクロノが隙間から草むらをのぞくと、農民の女が役人の男の肉棒に舌を這わせていた。

 クロノは衝撃的な光景に動揺……

(なんだ、単なるフェラチオか)

 してなかった。

 実は、この王国の女には、自分より身分が高い男の性欲処理をしなければならない、という義務がある。
 そして「爵位持ち」の男には、自分より身分が低い女に性欲処理をさせる権利があるので、士族の男が溜めこんだ性欲を平民の女に処理させるのは、この王国では当たり前のことである。
 クロノ自身、もの心ついたときから近所の平民女の身体を弄り、11歳で精通を迎えるとすぐに童貞を捨て、旅に出る前は目ぼしい平民女に何回もセックスをさせたものである。
 クロノが相手をさせた女たちは、性欲処理を嫌がらなかった。この王国の女たちは、自分より身分が高い男の性欲処理を、光栄なことだと教え込まれているからだ。

 ましてクロノは低身長と言えど美少年に部類されるのだから、近所の平民女は彼の性欲処理を歓迎していた。
 そうした女たちには彼氏持ち・夫持ちもいたが、クロノの性欲処理が元でカップル・夫婦がギクシャクすることはなかった。この王国の男たちは、自分の妻や恋人が、自分より身分が高い男の性欲処理をすることを、光栄なことだと思っているからだ。
 ゆえに、クロノが人妻を自宅へ「お持ち帰り」して、2・3日たってから返すと夫から「俺の嫁を何日も使ってくれてありがとう」と感謝されることがたまにあった。

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