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異世界のリョナラー
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異世界のリョナラー 6

「へ…!?」
僕の発言に場の空気が凍り付く。
「き…貴様ぁ…!!」
「自分が何を言ってるのか分かっているのか!?」
女王の臣下達は遠巻きに僕を罵倒して来たが、ひと睨みするとビクッと身を強ばらせて何も言わなくなってしまった。
「…で、どうなの?」
僕は女王に向き直って問う。
「わ…分かりました…私、ロザリア・ド・ノイエンタールは、あなた様の忠実なる僕(しもべ)となる事をここに誓います」
ロザリア女王は絞り出すような声で答えた。
「本当!?一国の女王様が僕に忠誠を誓ってくれるなんて光栄だなぁ〜」
そう言うと僕はオリビアを掴んでいた手を離した。オリビアは自分の小便に濡れた床の上に落ちて倒れ込んだが、一向に起き上がろうとしない。どうやら意識を失っているようだ。原因は腕からの失血だろう。時たまビクンッと痙攣するから、まだ生きているんだろうけど、このまま放っておいたら死ぬな。
どうしようか悩んでいると体が光り先程絶命した兵士やオリビアの腕が治っていた
「こりゃ一体どういう事だ!?」
「ち…治癒の魔法です…」
女王が言った。見ると聖職者らしき衣装をまとった美女が死傷者達に向かって両手をかざして何やら念じている。
どうでも良いが、さっきから出て来る者出て来る者、誰も皆、とびきりの美女ばかりだ。いずれ理解する事なのだが、この世界の女は美女・美少女が多い。いや、ブスは皆無と言っても過言ではない。
「そうか、この世界には魔法が存在してるのか…」
しかも死者を蘇らせる事が出来る程の力だ。この世の摂理を無視しているが、僕にとっては都合が良い。良心の呵責に苛まされる事無く安心してリョナ行為を楽しめるという訳だ。
「ほかにどんな魔法があるのロザリアちゃん」
「き…貴様ぁ!!女王様に対して“ちゃん付け”だとぉ…!?」
さっそく回復したオリビアが僕に絡んできた。
「何?また腕を引きちぎられたいの?」
「う…っ」
そう言うとオリビアは怖じ気づいたようだった。傷は跡形も無く再生しても、痛みの記憶だけは消えないはずだ。彼女も学習しているのだろう。
「落ち着いてオリビア、今は無用に彼を刺激してはいけません。我が国を救うためです。今は耐えて、彼に恭順の意を示すのです」
ロザリアは小声でオリビアに何か言っている。

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