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異世界のリョナラー
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異世界のリョナラー 26

(ふふふ、前菜もそろそろ終わりだね!おもいっきり食べ尽くすよ“すべてね”)
僕は本隊と僕以外の先行隊をすべて全部隊に敵に突撃命令を出した

そしてついに決戦の時が来た。
「全軍突撃ぃーっ!!!!」
「カズキ様に続けぇーっ!!!!」
ノイエンタール兵は飢えた獰猛な肉食獣が獲物に牙を剥くが如くエーデルラント軍に襲いかかった。
一方、エーデルラント軍はファランクスというのか…列を組んでぞろぞろと行進して来た。それは地獄の猟犬と化したノイエンタール兵達にとっては正に羊の群れの如き恰好の標的だった。
「ギャアァァァッ!!!」
「ウグアァァァッ!!?」
「た…助け…ガハァッ!!!」
「お母さぁ…グギャァッ!!!」
エーデルラント兵達の哀れな悲鳴が戦場のあちこちから上がった。
「あははははは…っ!!!!泣けぇ!!喚けぇ!!もっともっと良い声で鳴けえぇ!!」
僕も最前線で剣を振り回して戦った。僕が他の兵士と別格と見た敵兵約20〜30人が一斉に僕目掛けて襲いかかって来る。弓矢や投げ槍が雨あられと降り注ぐが全て弾き返す。
「な…何だコイツは!?」
「化け物かぁ!?」
「くそぉ!!」
一人が槍を突いて来た。僕はその槍を片手で掴んでブンッと振り上げる。
「ああぁぁぁっ!!?」
しっかりと槍を握り締めていた兵士は空中高く放り上げられる。他の兵士達は思わず呆気に取られる。
「何ぼんやり上見てるの!?戦闘中だよ!」
僕は手前にいた敵兵の間合いに一気に駆け寄り脳天に剣を叩き下ろす。
「ぶぎゅっ!!?」
豚が潰されたような声を上げてその敵兵は頭から股まで真っ二つ。それで他の敵兵も我に返るが遅い。僕はその隣にいた敵の首をハネ飛ばして返す刀で更に別の敵の胴体を真っ二つにする。そこでようやくさっき空中に放り上げられた敵が地面に頭から叩き付けられて真っ赤な大輪の華を咲かせる。
「お…おのれ化け物めっ!!かかれぇっ!!ヤツを討ち取った者は報奨10倍…いや100倍出すぞっ!!」
「うおおぉぉぉっ!!!」
「ああぁぁぁっ!!!」
隊長クラスらしき女騎士がそう言うと、また複数の敵兵が剣や槍を突き出しながら飛びかかって来る。
「馬鹿だなぁ…何度やったって同じなのに…」
左右から二人の敵兵が槍を構えて突っ込んで来たので僕はヒョイと身をかわす。
「えぇっ!?」
「ひぃ…っ!!」
次の瞬間…
グサァ…ッ
「ギャアァァァッ!!?」
「ヒギイィィッ!!!」
二人は見事にお互いの胴を貫いてしまう。
「アホか…」
「隙あり!!」
別の敵が剣を振り下ろしてきた。
「隙なし!」
僕は剣で敵の剣を弾き飛ばしてしまう。
「そ…そんな…!!」
驚愕と恐怖に歪む敵の腹に剣を突き刺し、刃を回転させて肉を抉る。
「アギャアアアアアァァァァァァァッ!!!?」
空気をも切り裂くような敵の断末魔が響き渡る。
「ああぁぁぁ…」
ふと足下に目をやると、さっき胴から真っ二つにしてやった敵兵の上半身がまだ生きていて無くなった自分の下半身を見て泣いている。僕はそいつの頭を踏み砕く。
死んだ敵から剣を抜こうとしたら…
バキィン…ッ
「あ…折れちゃったか」
あまりの荒技の数々に剣の方が耐えられなかったようだ。
「あ…あぁ…わ…私はこの事を将軍閣下にご報告に行かねばならん!お前達は何としても食い止めておけ!」
「そんな!隊長殿!?」
敵の隊長クラスの騎士が適当な事を言って逃げようとした。
「待ちなよ!隊長さんが部下置いて逃げちゃあ駄目でしょ」
僕は足下に落ちていた槍を拾い上げて背を向けて逃げる隊長に向かって投げた。
「ウグゥッ!!?」
右太腿を貫かれた隊長はバランスを崩して落馬した。僕は隊長に歩み寄った。馬はいずこへと走り去った。
「ひいぃ〜!!!く…来るな!!来るなぁ〜!!!来ないでぇ〜!!!」
隊長は泣きじゃくりながら地を這いつくばって後退りした。
「…あんた騎士でしょう?仮にも貴族ならその腰の剣を抜いて僕に一太刀でも浴びせてみろよ?」

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