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異世界のリョナラー
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異世界のリョナラー 21


そしてついに敵軍が王都に向けて進撃を開始したとの知らせが入った。ただちにロザリア女王、オリビア騎士団長、その他重臣達が列席し軍議が開かれた。まず口を開いたのは騎士団長オリビアだ。
「王都には難攻不落の城壁があります。籠城で行きましょう!」
「籠城!?有り得ないね!ここは逆にこっちから打って出るべきだろ!」
「カズキ殿は黙っていていただきたい!誰ですか!?彼を軍議に出席させたのは…!!」
「私です…」
「へ…陛下!?なぜ…!?」
「実際に戦闘となれば彼の協力が必要不可欠となります。彼には作戦の全容を把握する必要と権利があるのです」
「わ…分かりました…。ならばカズキ殿、あなたの提案の根拠をお聞きしたい」
「根拠なんて無いよ。でもなんとなく最初から守りに入ったら負けじゃん?」
「な…“なんとなく”って…!?国家の存亡がかかっている時に“なんとなく”で作戦を決められてたまるかぁ!!!」
「オリビア、落ち着いて。私はカズキ殿の提案を採用しようと思います」
「ど…どうしてですか!?事前に得た情報によれば現在王都に向かって進軍中の敵総兵力は約五万!対して我々は予備兵力まで含めてもその一割にすら満たない三千!まともに戦うなど自殺行為です!!」
「負けないよ!僕らはこの一週間、死の訓練を積み重ねて来たんだからね。百倍の敵にだって負ける気がしない。それに僕という最終兵器がいる!」
「だ…だが…!」
そこに内政担当の重臣が口を挟んだ。
「現在の王都の食料の備蓄量では籠城をしても1ヶ月持ちません…」
「く…っ!!」
また、外交担当の重臣も言った。
「籠城したところで他国の救援も当てには出来ません。どこもエーデルラント帝国を恐れています」
「ううう…」
オリビアは何も言えなくなり、唇を噛み締めたまま涙目になって、うつむいて黙り込んでしまった。
ちょっと可哀相だったかな…と思いつつも僕は続けた。
「敵の通り道に合戦が出来そうな広い原っぱみたいな場所はある?」
女王が机上に広げられたノイエンタール王国の地図を指差して言った。
「ここに拓けた野原が広がっています。敵の現在地と王都の位置から進路を予測して、まず間違いなくここを通過するでしょう」
「ならそこが決戦の地だ!」
僕は机をドンッと叩いて宣言した。
「先導部隊は僕が行くよ♪最近は本当の鳴き声を聞く機会ないからね♪」
敵の司令をいたぶるのもいいし、獣人達の情報だと彼女達の上位種の魔族が近々現れるらしいし楽しみ過ぎてチ○ポ勃起しちゃった


そして女王の名の下に全軍に出撃命令が下った。出撃を前に僕は王城の中庭に整列した兵士達の前に立って訓示みたいな真似をした。
「皆、良い面構えになったな!貴様らは一週間前までは兵士とは名ばかり、何の汚れも知らない乙女の集団だった!だが今は違う!その手を同胞の血で汚し、血の味を知った貴様らは今や立派な殺人しだ!命を奪う事に快楽を見出す究極の殺人兵器だ!そして今、ついに貴様らがその心と体を汚した成果を発揮する時が来た!戦いだ!!思う存分、敵を殺して殺して殺しまくれ!!敵の肉体を切り裂き、敵の腸(はらわた)を引きずり出し、敵の血を浴びながら飲み干し、敵の肉を喰らえ!!敵の断末魔の悲鳴の合唱を敵の祖国にまで響かせてやれ!!ノイエンタールの国土を侵した事を未来永劫に渡って後悔させてやれ!!!その血で以て大罪を購わせてやれ!!!ノイエンタール王国万歳!!!!」
「「「「ウオオオオォォォォォ―――――――ッ!!!!!!」」」」

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