PiPi's World 投稿小説

異世界のリョナラー
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 1
 3
の最後へ

異世界のリョナラー 3

「そ…そんな…」
「女王陛下、どうやらこの者は異世界人ではあるようですが、この国を救う救世主ではないようです」
重そうな鎧とマントに身を包んだ紅髪の凛々しい美女がそう言いながら僕に近付いて来た。そして腰の剣を抜いて僕の喉元に突き付けてきた。怖…!
「運が良かったな。もし貴様が女であれば女王陛下に対し暴言を吐いた罪でこの場で首をハネてやる所だ。だが貴様は男、地下牢にでも閉じ込めておいて種馬として生かしてやろう。おい、こいつを連れて行け!」
「「はっ!!」」
二人の女兵士が左右から僕の両腕を取り押さえた。
「は…離せよ!!」
僕は思わず腕を振り払った。ところが…
「うわ…っ!?」
「ぐあぁ〜っ!!」
何と、大して力を込めた訳でも無いのに、二人とも2〜3mぐらい吹っ飛んでしまったのだ。
「あ…あれ…?」
驚いたのは僕の方だ。元の世界では僕は特に腕力が強い方ではなかった。
「お…おのれ貴様ぁ!!」
紅髪の女は僕に向かって剣を振り下ろした。殺される!…と思った僕は咄嗟に右手で我が身を庇った。

バキィンッ!!

「け…剣が…!?」
何と、僕の腕に当たった剣は真っ二つにへし折れてしまった。一方、僕の腕の方は刃が当たった所が少し痛む程度で血も出ていない。何となく状況が分かってきた僕は、試しに目の前で折れた剣と僕の腕を見比べて目を丸くしている紅髪女の腹に軽いパンチを喰らわせてみた。
「ぐおぉ…っ!?」
ネコパンチ程度の力だったはずなのに、紅髪女は腹を押さえて両膝を床に付いて倒れ込んでしまった。もし手加減しないで殴ってたら死んでたな…。
「だ…大丈夫ですか!?オリビア閣下!」
「おのれ!よくも騎士団長閣下を…!」
女兵士達が僕を取り囲んで槍を構える。ていうかこの紅髪女、騎士団長だったのか。それがこの程度なんだからザコ兵士達はもっと弱いんだろう。
僕は試しに女兵士に向かって腕を強く振った   
風が起こって周りにいた兵士達全員が吹き飛んだ
足元にいた兵士が悲鳴を上げて悶えているのを見ると理性が消し飛んだ

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す