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異世界のリョナラー
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異世界のリョナラー 19

「もちろんぼくも参加させて貰うよ」
オリビアを踏みつけながら笑った
(お!おっぱいを踏みつけるのもなかなか♪)
女兵士は考えながら言った。
「…確かにカズキ殿の言う実戦訓練は非常に有効的かも知れないな…。我がノイエンタール王国はもう50年以上も本格的な対外戦争を経験した事が無く、私達軍人も実戦はおろか人を殺した経験すら無い者が殆ど…。こんな状態ではいざ実戦となった際に尻込みしてしまいロクな抵抗も出来ない恐れがある…。いや、実際これまで陥落させされた街もそのような事情だったのだろう…」
「なら良いね。よ〜し、じゃあ2チームに分かれて!」
「ま…待ってくださいカズキ殿!道義的な問題が…!」
「道義?君らそんな事言ってる余裕あんの?明日にも敵は王都に攻めて来るかも知れないんだよ?君ら負けても良いの?負けた時、君ら自身や君らの家族がどうなるか考えた上で言ってるの?」
「「「……」」」
兵士達は黙り込んだ。この世界の敗戦国の民が一般的にどんな扱いを受けるかなんて知ったこっちゃないけど、まあ文明の水準から言ってだいたい想像はつく。奴隷もしくは皆殺しだ。
「…私、やります!」
「わ…私も!」
「私もです!」
「私もやります!」
一人が賛同の声を上げ、そしてそれが全員に広がっていった。
「よし!決まりだ。じゃあ僕が白組の大将をやる!赤組は…え〜と…君の名前は?」
僕は目の前の女兵士に尋ねた。
「は!私、ノイエンタール王国軍歩兵隊長ユーリアと申します!」
「じゃあユーリア、君が赤組の大将をやれ」
「は!」
そして僕達は二手に分かれた。

「突撃ぃー!!」
「来たな…迎え討てぇー!!」
戦いが始まった。紅白両軍が激突する。敵味方は腕に巻いた紅白いずれかの布で識別する。…だが、両軍共にどことなく攻勢が遠慮がちだ。やはり味方相手に本気は出せないのだろうか…。
「何やってんの!敵だと思って本気で殺しに行けよ!どうせ後で生き返らせてあげるから!」
僕は塔の上から叫んだ。戦況は我が白組がやや優勢なようだ。
「しかしみんななかなか本気出してくれないなぁ…もっと殺し合えよ…」
そんな呟きを漏らした時である。
ズバァッ
「ギャアァ…ッ!!?」
ズシャァッ
「ぐおぉ…っ!!?」
赤組の中から一人の女剣士が走り出て来て、見事な大立ち回りで白組の兵士達を次々と斬殺していった。
「うわ!!何あいつ!?」
僕は興奮して叫んだ。
「あ…あれはウルサという元傭兵で数少ない実戦経験者です。でも酒好きで乱暴で素行も悪い問題児ですよ」
隣にいた兵士が教えてくれた。
「ウルサか…良いねえ、気に入ったよ…」
彼女は隻眼で右目に黒い眼帯をしていた。その立ち振る舞い、まとう雰囲気、いかにも歴戦の勇士という感じがして僕は好感が持てた。
「よし!僕ちょっとアイツと戦って来るわ!ここ任せたよ!」
「えぇ!?た…大将自ら…!?」

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