淫魔の家畜 2
凄かったなぁ、淫魔になったばかりの飢餓状態で襲い掛かって、お互いに滅茶苦茶にイき狂ってる中「悠太の事が好き」って気持ちがドンドン膨らんでって、抱き締められて耳元で「綺麗だよお姉ちゃん」って言われただけで快楽が一気に爆発して失神してすぐ突き上げられた快感で起こしてもらって、失神して快感で起きて、失神して快感で起きて……)
「やっぱり、凄いよねぇ・・・・って、あ」
頭で思っていた事をつい口に出してしまった。そのことに気づき、口を閉ざそうとしたが後の祭り。
「ねぇ、優香さん。 何が凄いのか・・・・じっくりお聞きしたいのですが、よろしくて?」
見れば彼女たちの意識は此方に集中していた。皆が皆、とてもいい笑顔である。
先ほどまでまだ見ぬ家畜に思いをはせていたのに、今では恋バナに興味津々な少女のソレ。やはり、淫魔でもそういうものには目が無いのだろう。
うっかり口を滑らせた自分を心の中で責めながら、淫魔・成瀬優香(なるせ ゆか)は渋々白状するのだった。
「はぁ、ただいまぁ・・・」
茜色の空、街灯に明かりがともりだす時間帯。彼女は疲労困憊といった声を上げながらドアを開ける。
武蔵野の某所、一般家庭よりも一回り大きな家が優香と彼女“たち”――そして彼が住む場所だ。
玄関に入り靴を脱ぎ、そのまま向かい側にあるドアへと直進―進みながら、優香は己が着ている制服へと手を伸ばす。
赤いタイを外し、紺色のブレザーとシャツを廊下へと脱ぎ捨てる。次いで、スカートも同様に躊躇する事なく腰からパージした。
すると、制服の下から現れたのは見るもの全てを魅了する「美」があった。
女子学生とは思えない程の豊満なスタイル。出ている所は出ており、引っ込んでいる所は引っ込んでいる。まさに男の欲望をそのまま形にしたと言っても過言ではない彼女の身体。
それを、ピンクのブラとパンツ、さらには黒のニーソックスと言う男なら泣いて喜ぶ格好のまま、優香はドアノブへと手をかけた。
「んんッ、あ、ああああぁぁぁ・・・・ッッ!!」
「桃華(ももか)! そ、そんなにされたらッ・・・・デるぅッッ!!」
ドアを開ける瞬間と一組の男女の絶頂はほぼ同時だった。
四つん這いになった桃色の長髪の少女は体をのけ反らせ、その後ろでは膝立ちになっている少年も歯を食いしばり射精の快楽に耐えている。
余程の量なのか、彼のモノが挿入されている少女の秘所から白い液体がゴポリとあふれ落ちた。
「あ♪ 終わりましたね? じゃあ、次は私が・・・・」
「ちょッ、待ちなさいよ! 次は私でしょッ!?」
「むぅ、何言ってんのさ。 僕に決まってるじゃん」
そしてこの時を待ってましたと言わんばかりに、リビングにいた淫魔たちが次々に自分の番を主張し始める。
「はぁ・・・」
女三人寄れば姦しい、とはこういう事を言うのだろう。分かってはいるのだがため息が出てしまう。