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龍を堕とす青年
官能リレー小説 - ファンタジー系

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龍を堕とす青年 2

とりあえず竜王討伐を了解すると、竜さん達は宴を開いてくれた。
14,15ぐらいの女の子もいたが、ある牡竜が竜王から何とか隠すことに成功した1人娘らしい。
名前はセーナだったかな…とりあえず話しかけてみるとしようか。


セーナはイメージ通り物凄い美人だった。
しかし、好きな顔ではなかった。美人は美人でも印象に残らない様な顔なのだ。
それはセーナに限った事ではない、人の姿になっている者はどことなく無個性な印象がある。やはり、他種族の顔になるには限度があるらしい。
綺麗だけどやっぱりなにかが欠けているな…そんな感想がどこを見ても浮かんでくる。
しかしそんな事はセーナに言える筈もない。あまりにも失礼すぎる。
そんな考えが頭にあったせいで、言葉が出なくなってしまった。
セーナにはそれが悩んでいるように見えた。
「なにか、考えが…?」
「いやそういうわけではないんだ。ちょっとな、人間に化ける技術もあるんだなあと」
あえて人間になるのが上手いと言わなかった。下手に嘘を付けば藪蛇になる。
「私達は人間とも取引していますから…人間の姿の方が色々と便利なんです」
「へぇ、そうなんだな」
どことなく不自然で無個性な顔になってしまってはいるが、それなりに人間社会にも上手く馴染んでいる感じだ。
顔の無個性さも印象に残らないから良い事なのかもしれないな。下手に目立つと、色々と面倒な事になるのがわかりきっている。

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