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おてんば姫、ファニーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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おてんば姫、ファニーの冒険 65

「く…ぅ…」
低く呻いてゆっくりと目を開ける。
ヘンドリック王の目に飛び込んで来たのは、自分の上で頬を紅潮させ苦悶の表情を浮かべたフリッカだった。
「な…!」
戸惑いが朦朧とした意識を一気に醒ます。
そして下半身に違和感を感じて驚きに目を見開いた。
「ふ、フリッカ! これは一体…」
着たままのスカートに隠されて下半身は見えないが、伝わって来る感覚から自分達が繋がっているのはわかった。
だがどうしてこんな事になっているのかわからない。
「ヘンドリック様…目を、覚まされたのですね!」
フリッカは涙を流して王の意識が戻った事を喜んでいた。
「ようやく・・・ようやく、お目覚めなされて・・・・。ああ・・・よかった・・・・。」
ようやく彼が目覚めたという喜び。そしてどうなることかと思った心配から解き放たれ、彼女の秘所もさらに潤み緩んだ。
にゅぷっ。
ヘンドリックの巨根を完全に飲み込む。
嬉しくて嬉しくて、彼女は覆いかぶさるように抱きついた。
「ヘンドリック様っ!」
その姿はまるで、幼い頃から好きだった男の子とようやく再開できた年頃の少女のようだった。
「フリッカっ!?」
ヘンドリックもフリッカ力いっぱい抱きしめる。
思えばこうして体が触れ合う事など、幼い時以来だった。
子供の時はお互い無邪気に遊び、長ずるにつれて切ない想いもいだくようになった。
しかし、互いの想いを伝えることなく、また伝える事など許されず、親が選んだ相手を伴侶とした。
だが時を越えて、心の奥底に封じ込められた思いが成就する事となった。



それから少し時間が進み…
「…馬鹿…」
ファニーは部屋のベットで泣き疲れ、そして暴れ疲れて眠っていた。
コンコン…
「姫様、ティーエです。 入りますよ。」
ドアが開き、ティーエが入って来る。 が、部屋の荒れようを見てしばし無言になってしまう。
(台風でも通ったのでしょうか…?)
「姫様…王がお呼びですよ。」
ベットに寝ているファニーを揺さぶり、起こす。
「…お父様が…?」
少し赤くなった目を隠しながら逃げるように部屋から駆け出す。
お父様に会おう。 そうすれば少しは気が晴れるかも知れない…
「お父様っ!!」
ファニーはヘンドリック王の居室に文字通り飛び込んだ。
そして驚愕な光景を目にする。
「おっお父様、なんて格好をしているのですか」
ヘンドリック王は何故かパンツ一丁の格好で、ポージングをしていたのだ。
「おう、ファニーか。心配かけたな。もう大丈夫だ」
ヘンドリック王は病気など嘘なように全快していた。
それどころか病気に倒れる前よりも、筋肉が倍増していた。
ベッドには半裸のフリッカが、息絶え絶えの状態で寝転がっていた。

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