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おてんば姫、ファニーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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おてんば姫、ファニーの冒険 51

「えー、どうかファニーちゃんの純潔に手を出さないでクダサイ。
ついでにボッキ茸クダサイ。」
ファニーの勘違いでどうも調子が狂ったライズ。
片言の言葉でムリヤに訴えかける。
「ついでに、その女神官は主に抱かれたいそうなので連れてきました。 どぞ。」
どうも言葉に感情が籠らない。
ムリヤの方も、一旦上がったテンションだがライズの登場で段々と下がってきて、冷静になってきた。
ああして頭を撫でて貰って、懐かしさで心は満ちた、さらに望むは良いが、この青年。
今はともかくさっきは切実な思いが種族は違えどひしひしと感じられたのだ。

(うーん、どうしたものか)
ムリヤは悩んだ。
ファニーとは犯りたい、だがこの男の気持ちを考えると、あまり無下にもできない。



「あれ・・・後でどうしましょ・・・・」
背後の崩れた岩盤を見て言うラーストチュカ。この洞窟は彼女の父であるムリヤやその家族の家であり、いうなれば玄関をふさがれたようなものなのだ。
「咄嗟のこととはいえまずいな。外にも何名か残っている。下手をすると魔族たちが激怒して彼らを怒り任せに血祭りに上げかねん。」
すでにアンナも奥へ向かっていた。
「早く来てください!」
アンナが前で叫んでいる。
盛大に崩したとはいえ魔物たちも結構な人数だ。いきなりラーストチュカが岩盤に耳を当てた。そして耳を離して言う。
「やっぱり掘り返してるみたい。いろんな音がするわ。」
「時間がないようだ。とりあえず父上の所へ急ぐぞ!」
獣人の兄妹も急いで駆け出した。アンナはすでに先に行っている。



同じ頃魔物たちは。
「急げ急ぐのじゃ!」
ザラディエの眼前では何体かの魔物が掘り返している。護衛部隊として連れてきていたヒババンゴやがいこつ剣士やオークだ。
流石に魔物たちの力は伊達ではない。見る見る掘り返されてゆく。
「あと半分ほどか・・・。」
意味のわからないところに行ってしまった
すでに彼らは半分ばかり掘り返しており、この勢いだともうまもなく開通だろう。
あの人間と獣人は何をしようとしていたのだ。我々から1人さらっていったり訳がわからん。
「兄様、もうまもなくですわ。」
「うむ、そうだな、開通したらすぐに前進だ!」
がごごっ。
「ようやく穴が開きました!」
「よし!前進!」
いっせいに魔物たちが動き出した。遅れを取り戻そうと突っ走る。

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