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おてんば姫、ファニーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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おてんば姫、ファニーの冒険 260

驚いた魔物、驚かなかった魔物。互いに衝突して団子状態になった。
そこに、滝川四郎が、「斬奸刀、桜花乱撃!!」
回転するように斬りかかり、先頭のモンスター数体をある者は首を刎ね、ある者は腹を裂かれ、即死させた。奸賊に2倍ダメージを与えるという斬奸刀の特殊能力の面目躍如であった。
直後、ステファンとティーエの光の矢の乱射がモンスターたちを襲う。
滝川四郎は素早く逃れ、団子状態から脱しかけたモンスターたちを何名か打ち倒し、混乱を上塗りした。
獣人兄妹とレオーニ、マッコイがそれぞれの得物を持って襲いかかる。
今度はそれに続く形で滝川四郎も斬りかかった。
ズビャドシュ!
ボゴ!
ザシュッ!
ドガッ!
彼らの猛撃は多くのモンスターを討ち果たし、2階への道が開かれた。
 
「よし!姫は間近だ!急げ!」
先頭切ってステファンが駆け、階段を駆け上がる。
「風の鎧」を着たステファン以外は皆、小さな傷はあちこちに負っているし、誰もが返り血を浴びていた。
それでも駆け上がる。踊り場を曲がり、さらに駆け上がって2階に達した直後。
 
!!!
太陽石をいくつも、投げつけられた。
ステファンとティーエはとっさに「障壁」の呪文を唱え、他の者もとっさに伏せた。
ボガボガン!!
「うう・・」
「皆さん、無事ですか・・」
「拙者はなんとか。」
「私は大丈夫です。」
「私も。」
「危ういところだった。」
太陽石も集中使用されるとかなりの爆発力になる。7人は2重に張った「障壁」もろとも押し込まれ、壁に押し付けられたのだ。
「おのれ誰だ!!」
見てみると誰もいない。爆弾を投げるだけ投げて逃げたのか?
そう思い、手近のドアを開ける。
開けた途端、暴走バイソンが飛び出してきて、レオーニをぶっ飛ばした。
「ぎゃへっ!」
背後の壁に叩きつけられ、床に落ちたレオーニ。
「ビスト!」
マッコイが驚いて声をかけた。
「はは・・・・心配・・いらない・・」
レオーニは剣を杖代わりに立ちあがる。
今度は暴走バイソンがジュラーブリクに突進してきた。
「ふん!!」
バイソンの角を掴み、押し合いの力比べになった。
「手を出すな!」
横から首を討とうとした滝川四郎に、ジュラーブリクが怒鳴る。
「おおおお!」
力比べはジュラーブリクの勝ちだった。角を掴んで持ち上げ、顔面から床に投げつける。
ゴシャッ!!
強烈な衝撃に、暴走バイソンの動きが止まった。
「皆さん、急ぎましょう!」
「おお!」
「了解!」
次に、やけに立派な扉が目についた。どうやら主人の居室として作られた部屋らしい。
期待を込めて、ドアを開く。
「姫様!」
「ファニー姫!!」
丁度ベルゼビュートもいないので、ファニーと聖騎士4名はベルゼビュートの寝室にいた。
ファニーの首に括りつけられた首輪とリード、それに裸を見て、全員が驚く。
「ああ、ティーエ!!」

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