PiPi's World 投稿小説

blood&witch
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 91
 93
の最後へ

blood&witch 93

「…?なんだ?パフェが欲しいのか?これはやらんぞ」
普段見せないような穏やかな笑顔を浮かべるフェイクに怪訝な表情を浮かべるナリナ。
「…あのなぁ…折角人が苦心して食べさせてやってるっていうのに…」
「冗談だ。ただ、いつもの貴様ならパフェを見てげんなりするのに今は珍しく微笑んでいるものだからな」
「えっ?!」
ナリナにそう言われ慌てて顔を手で押さえる。
確かにパフェを食べてるナリナを見て暖かい気持ちになったのは事実だが、それが顔に出ていたかと思うと流石に恥ずかしい。
―カタン…―
「何処に行く?」
「ちょっと手洗いにな。ついでに情報収集もしてくっから、お前はパフェ堪能してろ」
また暫くはパフェお預けになるだろうからな、と付け加えてフェイクは席を立つ。
「何なのだ、一体?でもパフェ幸せ〜♪」

(だぁぁっ!)
洗面所で顔を洗っていたフェイクは鏡に向かい心の中で叫んでいた。
(なんかこの前の海賊の件からおかしいぞ、俺?前からあんなナリナは見てきたハズなのに!さっきも顔に出てたなんて、一体どうしちまったんだ?)
この自問自答は暫く続いたらしい。
やっとの事で気を持ち直し、ナリナの元へ戻るフェイクであるが…


「遅いぞフェイク!!!!いったい誰に尋ねたらこんなにかかるんだ!!??」
「へっ!!???」

先程までトイレにこもり、ナリナに対する自分の気持ちに悩みに悩み、
挙げ句の果ては軽い鬱になってしまっているフェイクはもちろん、本当の事が言えるはずもなく、

「………いや、その〜と…トイレ……が長引いちゃって…ははは……」
と、とっさに白々しい嘘をついてしまう…
「ふんっ、まぁ今日はパフェに免じて許してやるか…」
とナリナ。
「な、なんだよそのたい…「ところで…情報は集まったか??
お前がこの間言ってた…ぁ〜…なんちゃらじいさんのだ」
「…リックじいさん?」
「そう!!そいつだ!!で、どうなんだ!?」
「………まだで「ぶふっ!!!!???」
再びナリナの拳が真紅に染まる…
「さっきのは勿論情報を集めてあると思っていたから許したんだぞ!?
それを…この下僕は…私のこの密かな乙女心も考えずに…………」

「………へ??今なん「ぶぶっ!!!!!???」
またもやナリナの拳が…
ふと心の奥底にことを言ってしまい恥ずかしくなってしまった挙げ句がこれである…

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す