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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜 132

馬頭鬼は紅夜叉を抱えたまま物陰に向かって言い放つとその方向から人影が出てきた。
「人のシマでガキと乳繰り合ってずいぶん偉そうだな?おぉ!?」
血がこびり付いて歪なへこみをいくつもつけた金属バットを肩に担いだ足立圭吾だった。
「ガキって…」
紅夜叉は自分のことをガキと言われるのになれているが、圭吾くらいの人間に言われるとムッとしたが、自分の今の姿格好に気付くと馬頭鬼から暴れ逃れようともがくが、膣に刺さった肉棒にかき回される形になり動けなくなった。
それに馬頭鬼の腕が紅夜叉を逃すまいと捕まえてもいた。
「おいおい、そんなに締め付けて動かれたらまた出ちまうぜ?おい、坊や。人が楽しんでるのを邪魔するもんじゃない。気が散るから帰…」
ゴッ!
馬頭鬼の言葉が終わる前に圭吾のバットが抱えられた紅夜叉の肩越しに馬頭鬼の頭に振り下ろされた。
「てめぇこそそのガキ置いてとっとと帰りな。でないと“埋める”ぞ?コラ」
「コラだぁ?ガキが。調子に乗ってるんじゃねえぞ!」
馬頭鬼の体が膨れる。
「ちょ!おま!下ろせ!うぁああ!」
馬頭鬼は変身を解き、元の鬼の姿へと戻る。
当然紅夜叉に刺さったままの肉棒も元のサイズへと戻る。
百舌のハヤニエ状態の紅夜叉の膣や恥骨が上げる悲鳴が脳に響いた。
「なん…なんだてめぇ…」
圭吾は声を震わせながらもバットを両手で握り馬頭鬼をにらみつけた。
「ガキは知らなくていいんだよ。とっとと家に帰って布団被ってチビリながら寝ちまいな。でないと喰うぞ?こら」
紅夜叉の悲鳴交じりの抗議の声を聞き流し、圭吾を威嚇する馬頭鬼。ずん!と地面を踏んで揺らすと圭吾は「ヒッ」と小さな悲鳴。紅夜叉は「ぎゃはっ!」と短く大きな悲鳴を上げた。
「ぅおい!」
圭吾が馬頭鬼を睨みながら声を上げた。
「ん」
物陰からのっそりと圭吾の乗ってきた車の運転手が現れた。
「おい!こいつやっちまえ!!」
圭吾は下がって運転手に前に進ませる。
「なんだ?人間にしては変な気配だな」
運転手は人間としては大柄だがそれでも馬頭鬼のほうが頭一つ半ほど大きかった。
「とっととやれ!」
にらみ合う二人にじれて圭吾が叫ぶと運転手の右フックが馬頭鬼の顔に打ち込まれた。
「おお?」
運転手の体がブレた。馬頭鬼が思う以上に運転手の力が強かったのだ。
「おもしれぇ」
馬頭鬼はそうつぶやくと紅夜叉をイチモツから抜き取ると喧嘩に邪魔な上着を投げ捨てるように雑草生い茂る地面に放り投げた。
「ぎゃん!」
受け身もままならない紅夜叉は地面に転がるとたまらず短い悲鳴を上げた。
馬頭鬼の拳が運転手の顔に打ち込まれた。
「ん…」
運転手が踏ん張るとボディに打ち込み返した。
「おお!?」
馬頭鬼は目を見開いて堪えるとボディに打ち込み返す。
そんな殴り合いを圭吾は手に汗を握って運転手に激を飛ばしていた。

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