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人獣種
官能リレー小説 - 異種姦/獣姦

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人獣種 2

「まいったなあ。この辺りだと思ったんだが…」
恋治は完全に道に迷っていた。
彼は森の奥にある幻の温泉とやらを目指していたのだが、どういうわけか廃村の様な所にたどり着いてしまっている。
彼は決して重度の方向音痴ではない。
地図がおかしいのか森がおかしいのか、なにかが彼を迷わせている。
うすうすそれに感づき始めた彼を更に迷わせる者が現れた。
桃色の肉体の猫族の人獣種だった。雌ライオンにも見える見た事の無いタイプだった。
獣の頭部を持っているとはいえ人獣種は服を着せられる。体が人間とほぼ同じだからだ。
しかし、目の前のその雌は全裸だった…。
そう。その首にはあるべきはずの首輪すらなかったのである。
見たことのないタイプの人獣。あるところにない首輪・・・。
恋治の脳裏に『違法』『野良』『危険』などといった単語が浮かんでくる。
逃げるべきか・・・?そう思い始めたその時。
「ニャウ」
目の前の人獣がネコのように一声鳴いたかと思うと、急に背中を向けて歩き始めたのである。
その様子に、恋治は一瞬助かったのかと思ったが。
「ニャアウ」
人獣はすぐに立ち止まり、こちらを向いてまた鳴いてきた。
どうやら自分をどこかに案内したいらしい。
逃げようにも道に迷っている今の状態で逃げることは自殺行為に等しい。
何より相手は人獣だ。逃げたところであっという間に追いつかれてしまうだろう。
幸い、あの人獣には今すぐ自分に危害を加えるつもりはないようだ。
恋治は覚悟を決め、彼女の後をついていくことにした。
人獣の案内の元、廃村の中に入り、その中央に向かって進む。
先ほどはわからなかったが、どうやらここは彼女たち人獣のすみかだったらしい。
廃村に入ってからというもの、自分を見つめる好奇の視線をそこかしこから感じる。
見ればそこには隠れもせず、無遠慮にこちらを見つめる人獣たちがいた。
それも恋治の知ってる犬やネコだけではない。牛や羊、鳥やサルなど、見たこともないタイプの人獣もいる。
まるでここは人獣の動物園か牧場のようだ。
再び心に臆病風が吹き荒れるものの、今さらどうしようもない。
黙って案内人の指示に従うほかなかった。
そうして案内された先は、廃村のほぼ中央に位置する一軒の民家。
メスライオンのような人獣はちらりとこちらを一瞥すると、家の中へと入る。
いったい彼女は何を見せたいのだろう?
そんなことを思いながら中に入ると。そこには人獣の姿はなく、代わりに廃村に似つかわしくない、おかしなものがあった。
―――地下への階段である。
明らかにいわくありげなその存在に、当然のようにある疑問が浮かび上がる。
(いったい、この廃村は何なのだ?)
―――と。
ふと階段の奥から妙な臭いが込み上げてきた。
よく知っている臭いだった。雄の精の独特の生臭さ…。
階段を降りずにはいられなかった。先程の雌の股間が頭を覆い尽くす。
彼は雄の象徴を堅くしながら、階段をどんどん降りていく。
完全に魅入られていた。

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