後始末な人生も悪くないよねって思った 15
凌ちゃんがどれだけ女性経験があるかは知らないけど、処女の私に比べたら経験は絶対あるに違いない。もう完全に凌ちゃんにお任せしてしまって――
「!!!!!!!!」
割れ目の中に食い込んだ凌ちゃんの指がくいっと掻き回されて、私の意識が完全にショートした。
「おい、唯?唯!?」
そこからしばらく、記憶がない。
気づいた時はもう日が暮れていた。
クーラーからの心地よい冷気…どこか懐かしいあの香りが充満している。
コトコトとまな板で何かを刻む音…
台所に立った凌ちゃんの背中を目で確認して、どこか安心する
「お兄さんお兄さん…お尻見えてますよぉ」
全裸にエプロンをした凌ちゃんの背…
脂肪知らずの引き締まったお尻はすっかり露出している。
「おっ、気づいた?」
振り返る凌ちゃんの前髪はすっかり下がり、まるで高校生のようだ。
私がお料理の時につけるピンクのエプロンなので、明らかに布の長さが足りてない。色と身体もマッチしてない。思わずプッと噴き出してしまう。
「なんだぁ、さっきまで気を失ってたのに」
「それをいいことにあんなことこんなこと〜」
「いや、やっちゃいねーよ」
マジで心配だったんだからな、と呟く凌ちゃん。
私は起き抜けの状態のまま脱衣所に足を運んで―
「うん、凌ちゃん、もう乾いてるよぉ」
凌ちゃんのパステルカラーのパンツ、凌ちゃんの大切なトコを包み込むと思うとなんだか愛おしくもなる。
「何やってんだ?、お前…」
パンツに頬擦りしている私に呆れる凌ちゃん…
変なとこを見られてしまった(汗
「凌ちゃんのパンツだったら、汚くないもん」
例え洗濯してなくても同じことは出来る。
「じゃなくて、そんな涎まみれにすんなよ」
うわ、知らず知らずのうちに涎が出ちゃってたんだ、、汗
あちゃあああああぁ……せっかく乾いたのにまた台無しになっちゃったじゃんっ…
「まったく、なんてことしてくれてんですかね、唯さん」
「ごめんなさいぃい」
「まあ、しゃあないな。唯、一晩世話になるぞ」
それはそれでアリだ。
凌ちゃんが傍にいてくれるのは、とても嬉しい。幸せ。
「なんだその顔」
「えへへっ…」