「んうっ、んっ！んんっ、んうっ、はむっ、んくっ、んっ」

何だ？！英玲奈さんも何か暴走してる？ただ、智乃の時ははしゃいでテンションＭＡＸといった正の感情だったけど、今の英玲奈さんのはどす黒い負の感情って感じだ。

暫く英玲奈さんの好きにさせた方が良いと思ってされるがままに応えた。そして落ち着いたのかキスを止めて僕の顔を掴みすぐ近くで僕に問い掛ける。

「さっきはちーと大層お楽しみだったわね」
「え？でも、その前に英玲奈さんともしましたよね。今日の事は御二人で決めた話ですので私めがどうこう言われる事は無いと思うのですが、はい」
「順番や撮影は私達の判断だから別に良いのよ。問題なのは私とちーで格差が有り過ぎじゃないかしら？」
「え？何処がですか？」

「今日の私の時は挿れてからは殆ど強引というか一方的だったのに、ちーとはあのイチャラブぶりは何？！」
「そ、それは、その…ねえ」
「それに私とは『英玲奈さん、透くん』、ちーとは『智乃、透』。この差は何？」
「い、いや、それこそさっき急にそうなっただけで単にタイミングの違いというだけで他意は……」

ドンッ

「ひいぃっ！？」

英玲奈さんの両手が僕の顔を挟む。

「透くん……じゃない、透っ」
「はっ、はいっ」
「…………して」
「はい？」
「私にも、同じように、して」

鬼の形相でなんというかと思ったら…要は智乃への嫉妬らしい。

「わ、分かったよ英玲奈」
「宜しい」

取り敢えず英玲奈の機嫌は持ち直したらしいけど今度は横から視線を感じる。そちらを見ると智乃が僕等をじーっと見てた。

「え、えっと、智乃さん。コレはですね、その」
「ちー、少しくらい良いでしょ。散々見せつけてくれたんだから」

思わず智乃さん呼びをしてしまった僕に対して平然としている英玲奈。コレを修羅場と言うのだろうか？

「まあ、今更手を出さないでなんて言わないけど、独り占めは許さないからね」
「ハイハイ」
「でも意外だね。英玲奈が嫉妬に駆られるなんて思わなかったよ」
「ふん、目の前で馬鹿ップルが自分の存在をガン無視で盛ってたら誰でもカチンと来るわよ」
「ま、そういう事にしておいてあげるよ」

ベッドに寝転がりながらニヤッと笑みを浮かべる智乃。
それに対する英玲奈の鼻息がちょっと荒い。
幼少期から仲良しだという2人の関係を僕が拗らせたりしたらちょっと…（汗）

「さあ英玲奈、君にすべてをお任せしよう。どうしたい？」

空気を変えようと、僕はちょっとおかしいと思いながらも尋ねてみた。

「じゃあ…ちーと同じ風に、透にたっぷり愛されたいな♪」

「了解したよ英玲奈」

僕は多少強引に起き上がり逆に英玲奈を押し倒す。そしてそのまま覆い被さり顔を近づけて見つめ合う。いつしか英玲奈が目を閉じたのでそれを合図に僕が彼女の唇を奪う。

「んっ、ちゅっ、んむぅっ、んうっ、んんっ、はふっ、ん、んっ、んうっ」

僕等は只管キスを行う。啄む様にしたり、長く重ね合わせたり、舌を絡ませたり色々と長々とやった。
そのうちに英玲奈が僕の肉棒に触れる様になったので僕も彼女の胸に触れ弄り始める。